「UQ mobile」は、auブランドであるKDDIグループとなったUQコミュニケーションズが運営する格安SIMです。通話とデータ通信がセットになった格安の料金プランが特長的で、テレビCMでも見ることが多いのではないでしょうか。
通信品質も安定していて、格安SIMとは思えないような非常に早い通信速度がでることも他社にはないポイントです。
この記事では、UQ mobileの評価や評判、申し込み方法についてまとめました。
公式サイト:UQ mobile
UQ mobileとは?

UQ mobileはUQコミュニケーションズが運営する格安SIMです。その母体は、大手キャリアであるauを展開するKDDIグループであり、UQ mobileはauのサブブランドとして展開されています。CM露出も多く、「UQ mobile」という名前を一度は聞いたことがある人も多いと思います。
通信回線としては、auの通信回線を利用しています。
UQ mobileの料金プランは、他社の料金プランとは異なり音声通話とデータ通信量が一緒になったお得なセットプランが提供されています。
音声通話は何回でも5分間かけ放題となる「おしゃべりプラン」あるいは60分〜180分間の無料通話がついた「ぴったりプラン」から選択できます。
データ容量については2GB〜14GBの3プランから選択可能。いずれも最大2年間の間、この容量を利用できます。
最安のプランSでは月額料金が1,980円かなり格安です。音声通話とデータ容量2GBがセットになってこの金額で利用できるので、大手キャリアで通信利用するより遙かにおとくなセット料金プランであるといえるでしょう。
さらにUQ mobileの大きな特長はもう一つ、通信品質が高い=通信速度が安定して速いということです。
格安SIMというのは、大手キャリアから通信回線を借りて運営しているため、MVNO自体で通信設備を保有していません。設備投資がかからない分、ユーザーの利用料金に還元することにより低料金での通信サービスの提供を可能にしています。
しかし、ユーザーの通信需要に対して十分な通信回線を大手キャリアより借りているわけではない場合が多いので、平日のランチタイムやアフター5など通信需要が高くなる特定の時間帯においては通信が混雑し速度低下が起きやすい状況です。
この点においては、やはり通信料金の高い大手キャリアに軍配があがります。
UQ mobileの通信速度は一般的な格安SIMのように通信速度が低下しやすい状況にはあるものの、その通信速度については安定してかなり速いという結果が多く出ています。実際にユーザーの評価をみても、かなり満足度は高いものとなっています。
実際、MMD研究所が行った2016年4月の格安SIMサービス通信速度調査では、格安SIMサービスシェア上位10社の中で1番速い通信速度という結果が公表されています。
調査は全国主要5都市の東京・大阪・名古屋・福岡・札幌の主要駅にて、12時台、15時台で行われたもの。
下りダウンロードの最大値では79.7Mbpsを記録するなど、格安SIMとは思えない速度をマークしています。
5都市平均値でも15.8Mbpsとなっていて、他社を抑えて1位の結果となっています。
当サイトが行った通信速度比較でも、最近ではほぼ毎月のように下りダウンロードで100Mbps超えという驚異的な速度をみせています。
格安SIMの弱点である通信速度ですが、UQ mobileはこれを完全に補完できているMVNOであり、通信品質が高いといえるでしょう。
UQ mobileの料金プランは?

では、UQ mobileの料金プランをチェックしてみましょう。
UQ mobileの料金プランは、音声通話とデータ容量が一緒になったセットプランが人気です。
プラン名 | プランS | プランM | プランL | |
月額料金 |
1,980円 (最大1年間) |
2,980円 (最大1年間) |
3,980円 (最大1年間) |
|
データ容量 |
1GB →2GB (最大2年間) |
2GB →4GB (最大2年間) |
7GB →14GB (最大2年間) |
|
無料通話 |
ぴったり プラン |
無用通話30分 →60分 (最大2年間) |
無用通話60分 →120分 (最大2年間) |
無用通話90分 →180分 (最大2年間) |
おしゃべり プラン |
5分以内かけ放題 |
セットプランは、プランS・プランM・プランLの3種類があります。それぞれセットになるデータ容量が異なります。
データ容量については、最大2年間の間は本来の設定容量の2倍利用できます。プランSでは1GBが2GBに、プランMでは2GBが4GBに、プランLでは7GBが14GBにといった具合です。
プランS/M/Lのそれぞれでは、セットになる音声通話を「ぴったりプラン」あるいは「おしゃべりプラン」から選択できます。
「ぴったりプラン」では選択する容量に応じて無料通話の合計時間が変わります。こちらも先ほどと同じく最大2年間の間は通話時間が2倍となります。プランSでは30分が60分に、プランMでは60分が120分に、プランLでは90分が180分にそれぞれ倍増しています。
もう一つの選べる音声通話は「おしゃべりプラン」です。おしゃべりプランの場合、5分以内の通話であれば月あたり何回通話しても無料であるかけ放題サービスとなっています。
音声通話利用の時間が短い人は、こちらのプランを選択した方がお得です。
注意点としては、セットプランの場合、最低利用期間が2年間と設定されています。これは大手キャリアの契約形態と同じく、2年ごとに設定されている更新月以外の契約解除の場合、高額な解約手数料が発生してしまいます。
逆にいえば、長期間の契約期間が設定されるかわりに、これだけ安い料金プランを利用できるというメリットであると思います。
またUQ mobileでは、セットプラン以外に通常の料金プランも一部提供されています。
通常の料金プラン
プラン | 月額基本料金 | データ容量 | 最低利用期間 |
データ高速プラン | 980円 | 3GB | 設定なし |
データ高速+音声通話プラン | 1,680円 | 3GB | 12ヶ月 |
データ無制限プラン | 1,980円 | 無制限 | 設定なし |
データ無制限+音声通話プラン | 2,680円 | 無制限 | 12ヶ月 |
データ高速プランでは、セットプランと同じく、設定容量まではLTE高速通信が利用可能です。データ容量を選ぶことはできず、3GBの固定。また、3GBの設定容量超過で200kbpsの低速通信となります。
もう一つはデータ無制限プランです。こちらのプランでは、データ容量の上限はなく無制限に利用可能となっていますが、通信速度が最大500kbpsに制限されている点に注意が必要です。
LINEトークやメールなど、テキスト中心のコンテンツを楽しみたいという人にはこちらの速度でも十分利用できるかと思います。
続いて、UQ mobileの細かな料金設定をみてみましょう。
通話料金 | 30秒/20円 | 回線種類 | au回線 | ||
SMS料金 |
SMS受信料:無料 国内送信:3円/通 海外へ送信:100円/通 海外で送信:100円/通 |
セット端末 | 取り扱いあり | ||
データ通信量の 翌月繰越 |
あり |
データ 容量の 追加 |
100MB→200円 500MB→500円 (90日間有効) |
||
初期契約手数料 | 3,000円 |
SIMカード 発行手数料 |
なし | ||
最低利用期間 解約手数料 |
【音声通話SIM】 「ぴったりプラン」「おしゃべりプラン」2年間、解約手数料は9,500円 【データ専用SIM】 設定なし |
MNP 転出手数料 |
3,000円 | ||
SIMカード サイズ変更 |
3,000円 |
通信 速度制限 |
月間容量超過は300kbps、 3日間6GB超過で200kbpsに制限 |
||
セキュリティ 対策 |
オプションあり | テザリング |
△ (iPhoneなど使用できないものあり) |
||
端末保証 | オプションあり |
申込可能 回線数 |
SIM最大5枚まで |
初期契約手数料やMNP転出手数料など主な料金項目については軒並み他社と同じ水準です。
注意点としては、音声通話SIMのセットプランの場合、最低利用期間が2年間設定されていて、期間内での契約解除は9,500円の解約手数料がかかります。
また、au回線なのでテザリング利用ができません。iPhoneといった人気の端末でもテザリングは利用できないので、外出先でPCやWi-Fiモデルのタブレットを利用したいというような人は注意が必要です。
UQ mobileのおすすめポイント

ここからはUQ mobileのおすすめポイントについて紹介します。
通信速度がとにかく速い
UQ mobileの通信速度はMVNO他社と比較しても群を抜いています。
格安SIMでは、最低限2〜3Mbps程度あれば、それほどストレスなく通信することが可能ですが、UQ mobileはほとんどの時間帯で10Mbpくらいの2ケタ記録を出すといっても過言でありません。
時間帯や環境によりますが、調子が良いときは100Mbpsを超える通信速度を記録することもあります。
料金を格安に抑えながらも速い通信速度を求めたいユーザーには本当にオススメです。
データ通信無制限プランがある
通信速度という面からすると対照的な項目になりますが、UQ mobileでは通信速度が最大500kbpsに制限される代わりにデータ通信が無制限で使い放題になる「データ通信無制限プラン」があります。
最大500kbpsという速度の制限があるので動画サイトの閲覧は少し厳しい部分があるかもしれませんが、WEBページのブラウジングや、LINEやTwitter、FacebookといったSNSを利用する分には申し分ない速度です。
月間データ容量の上限が設定されていないので、どれだけ使っても使い放題というのは魅力です。
ぴったりプランとおしゃべりプランの低速通信は300kbps
通話とデータ通信がセットになった「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」での低速通信は300kbpsとなっています。
低速通信は他社が軒並み200kbpsとなる中で約1.5倍の速度なので、多少快適に利用できると思います。
節約モード利用でデータ通信量を消費しない
UQ mobileポータルアプリを利用すると節約モードと高速モードのON/OFFが簡単に切り替え可能です。
節約モードでは、「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」で最大300kbps、その他プランでは最大200kbpsに制限されますが、月間のデータ通信量を消費しません。
メールのチェック、ニュースサイトなどテキスト中心WEBサイト閲覧、SNSのチェック、長時間スマホを使わない時など低速通信に切り替えて利用することにより、データ通信量を節約することが可能です。
15日間無料でおためしができる
「格安SIMを1回も使ったことがない」
「UQ mobileはそんなに速いのだろうか」
そんな疑問を持っている人でも安心なサービスが「Try UQ mobileレンタル」です。
15日間無料でUQ mobileの回線を使用することができます。
SIMの申込みだけでなく、機種は限定されますが端末もセットでレンタルすることが可能です。
しかも、配送料や登録料などの諸費用も一切かからないので、本当に完全無料でお試しすることができます。
セット端末ラインナップが豊富で選択肢が多い
UQ mobileで扱われている格安スマホのラインナップは豊富です。
そのラインナップは、値段が格安で手に入る基本モデルから、高性能な機能を多数そろえたハイエンド端末までさまざま。
格安SIMで利用する端末をまだ持っていない人でも、好みの1台がきっとみつかると思います。
ぴったりプランとおしゃべりプランは通話が多い人にもオススメ
UQ mobileで提供されている音声通話とデータ通信のセットプランは、音声通話が多い人にオススメです。
「ぴったりプラン」では無料音声通話が最大90分つき、「おしゃべりプラン」では5分以内の通話がかけ放題となっています。
5分以上電話をする人には「ぴったりプラン」、5分以内の軽い通話が多い人は「おしゃべりプラン」を選択することにより、30秒/20円という高い通話料設定を気にせず通話することができます。
色々な人に電話をかける人やメールが苦手な人にとっては大変嬉しいサービスです。
電話を使えなくなる期間がほぼない
UQ mobileは、申し込みから1週間後に自動的に回線の切り替えが行われます。
回線切り替えの前にSIMカードが手元に届く仕組みになっているため、切り替え後にSIMカードを差し替えるだけで使用できるようになります。
急いで切り替えたい場合は自分でネットから手続きを申し込み、即時切り替えを行うこともできます(受付時間9:30~20:30)。
格安SIMのネックとも言うべき「通信速度」ですが、UQ mobileの通信速度はMVNO他社に比べ比較的速い値が出ています。
通信が混雑する時間帯でも、下りダウンロードで20Mbps程度出ているので、快適に通信することが可能となっています。
SMS利用料金が無料
携帯番号宛にメッセージを送ることができるSMSは、アプリやWEBサービスでの認証でも使用するので、WEB利用するには必須ツールといっても過言でありません。
SMSオプションを利用するには、MVNO他社の場合だと150円程度の月額料金が発生しますが、UQ mobileの場合は全プラン無料でSMS機能が付帯します。
端末を分割で購入できる「端末購入アシスト」
スマホ端末の費用は、ある程度機能が揃った端末となると費用が高くなります。
初期費用を抑えたいという人は、UQ mobileの端末購入アシストを利用することにより、高額な端末を分割払いで購入することが可能です。
余ったデータ通信量は翌月繰り越しできる
毎月の余ったデータ通信量は、翌月にそのまま繰り越され翌月末まで使用できます。さらに翌月は、繰り越されたデータ通信量から優先的に消費されるので、データ通信量を余すこと無く無駄なく使用することが可能です。
データ専用通信SIMなら最低利用期間がなく解約手数料がかからない
UQ mobileのデータ専用通信SIMでは、最低利用期間が設定されていないため解約手数料がかかりません。
いつでも気軽に利用を開始することが可能な上、万が一サービスを解約したとしても解約手数料がかからないないので、余計な費用が発生しないので安心です。
タブレットなどの2台目以降のサブ端末にも使えて便利です。
UQ mobileの申し込み方法
UQ mobileへ申し込みは、インターネット上のUQ mobile公式サイトから行う方法と、店頭や通販のパッケージSIMを購入して申し込む方法があります。
今回は、インターネットで行うオンライン申し込みの方法を例として解説します。
UQ mobile公式サイトから申し込み
まずは、UQ mobile 公式サイトヘアクセスし、トップページ上部メニューバーにある「オンラインショップ」という緑のボタンをタップします。
プルダウンメニューの中から、「UQ mobile オンラインショップ」を選択します。

申し込みタイプ・SIMサイズの選択
続いて申し込みタイプを選択します。スマホとSIMのセット販売などもありますが、今回の例では既存端末に挿入するSIMだけを購入したいので、「スマートフォンは自分で用意してSIMのみ購入の方」の中から、SIMカードのサイズを選択します。SIMカードのサイズは端末によって異なりますので、事前によく確認してから選ぶことをオススメします。
分からない場合は、SIMサイズ選択画面の少し下にある「動作確認端末一覧」というリンクを選択し、所持している端末を検索してSIMカードサイズを調べてください。

料金プランの選択
契約形態を「新規ご契約」あるいは「他社からのお乗り換え(MNP)」のどちらかで選択します。
MNP乗り換えを利用した乗換の場合は、受付時間が9:30~20:30までと限られています。
契約形態の次に、料金プランを選択します。
音声通話とのセットプランやデータ通信のみのプランなどから、利用状況にあった好みのものを選んでください。

オプション選択
任意ですが、セキュリティオプションやサポートオプションが必要な人はこの時点で申し込むことが可能です。 端末の故障が心配な方や設定が不安な方はここで申しこんでおくと良いでしょう。
選択が終了したら「お申し込み」をタップします。

選択内容の確認
これまで入力してきた内容の確認です。間違いがないかよくチェックします。
最後に規約を確認し「同意する」にチェックを入れます。お知らせ情報の配信については、好きな方にチェックを入れましょう。
終了したら、「次へ」をタップします。

契約者情報の入力
SIMカードの契約者情報を入力します。また、料金支払い用のクレジットカードも登録する必要があるので、合わせて入力します。
入力が完了したら「次へ」をタップします。

申し込み内容の確認
入力した契約者情報やクレジットカード情報の確認を行います。重要な項目なので正しいかどうかしっかりと確認しましょう。
問題ないようであれば「登録を完了する」をタップします。

本人確認書類のアップロード
手続き最後の手順では、本人確認書類のアップロードが必要です。運転免許証や健康保険証など必要なものを準備し、あらかじめスマホのカメラで撮影しておくことをオススメします。
このページでは、撮影しておいた本人確認書類のデータをアップロードします。
ファイル選択をしたら「全て登録」をタップします。

確認のポップアップがでるので、「OK」を選択。以上で申し込み手続きは完了です。

まとめ
UQ mobileは、 au回線を利用した通信品質の高い格安SIMです。MVNO業界でも人気が高く、ユーザーの評価の高い格安SIMであることも特長です。
その格安SIMらしからぬ超高速の通信速度があれば、YouTubeといった動画視聴サービスやライブストリーミングといったデータ通信負荷を大きく利用するサービスでも快適に利用できます。
- 長期間の利用を考えていて2年間の最低利用期間は気にならない
- とにかく通信速度が速いほうがよい
- データ容量だけでなく、音声通話利用もよくする
このような人は、UQ mobileがオススメです。ぜひ検討してみてください!