「nuroモバイル」は、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営する格安SIMです。同社はインターネット接続サービスとしてSo-netも展開している老舗インターネットプロバイダです。
時間単位で高速データ通信を利用できる時間プランや1GB刻みで設定できるシンプルな料金プランが特徴です。
この記事では、nuroモバイルの評価・評判や申し込み方法について解説します。
公式サイト:nuroモバイル
nuroモバイルとは?

インターネットプロバイダが格安SIMサービスを提供している会社は数多くありますが、nuroモバイルもその一つ。運営している企業は、So-netブランドを展開するインターネット接続サービスを提供しているソニーネットワークコミュニケーションズです。
すでにnuroブランドは、同社の光回線接続サービスでも提供されているブランドで、インターネット上の口コミをみると、nuro光回線はとても速いと評判です。
nuroモバイルは、格安SIMに特化したサービス。以前は通信速度があまりよくない時期も続いていましたが、最近では回線増強をされたと考えられ、通信速度も大幅に向上し快適に接続できるレベルで利用できます。
nuroモバイルは料金プランがとてもシンプルでわかりやすいことが挙げられます。
1GB刻みで2GBから10GBまで設定されているので、自身の使い方にあった最適なデータ通信容量を設定でき、無駄なく使いきることができます。
また、nuroモバイルならではの独自サービスとして時間プランが提供されています。これはLTE高速データ通信を利用する時間で管理されるオリジナルの料金プランです。
時間プランには2種類があり、5時間/日プランと深夜割プランがあります。5時間プランでは毎日5時間まで高速通信が使い放題となります。データ容量ではなく時間で制限されるので、利用する時間の中では制限なく自由に使えるので嬉しいサービスといえます。
スマホ片手に5時間通信し続けることは中々ないと思うので、1日5時間利用は時間的には十分な時間と言えるでしょう。例えば動画を2時間みてゲームを1時間したとしても、まだ2時間分は利用できます。本当に十分だと思います。
深夜割プランでは、午前1時から午前6時までの時間帯が高速通信可能。深夜帯になるので、利用スタイルとしては限定的になるかもしれませんが、その分料金もかなり安い設定で月額1,500円です。
夜シフトの仕事の多い方など、深夜にデータ通信を多く利用する人であれば大変お得なプランです。
他にも、nuroモバイル独自サービスとしてデータ容量の前借りサービスがあります。
通常、他社の場合だと当該月のデータ容量が足りなくなった場合は、追加チャージをするなどして、データ容量に補填しない限りは低速通信に制限されてしまいます。追加チャージをするので、その分の費用も発生します。
前借り制度は、このような追加費用は発生しません。翌月に利用予定のプランからデータ容量を補填する仕組みです。
例えば、毎月3GBプランのデータ容量を利用している人が、月末付近になり高速通信のデータ容量不足に陥ったとします。前借り制度を利用すれば、翌月のデータ容量から借りてくることができるので、翌月利用予定の3GBの内、1GBを月末付近にチャージなんてことができます。その代わりですが、翌月のデータ容量は2GBのスタートとなります。
毎月決まったデータ容量にしているものの、たまたまデータ通信を使い過ぎてしまったというような場合に追加料金なしでチャージできるのは、お財布にも優しい大変嬉しいサービスです。
nuroモバイルの「データ前借り」については、以下の記事で詳しく解説しています。

nuroモバイルの料金プランは?

では、nuroモバイルの料金プランをみてみましょう。
SIM種類 | データ通信 | データ通信+SMS | 音声通話付き |
2GB | 700円 | 850円 | 1,400円 |
3GB | 900円 | 1,050円 | 1,600円 |
4GB | 1,100円 | 1,250円 | 1,800円 |
5GB | 1,300円 | 1,450円 | 2,000円 |
6GB | 1,500円 | 1,650円 | 2,200円 |
7GB | 1,700円 | 1,850円 | 2,400円 |
8GB | 1,900円 | 2,050円 | 2,600円 |
9GB | 2,100円 | 2,250円 | 2,800円 |
10GB | 2,300円 | 2,450円 | 3,000円 |
5時間/日プラン | 2,500円 | 2,650円 | 3,200円 |
nuroモバイルの料金プランはかなりシンプルで分かりやすい内容が特徴です。
選べる高速通信は2GBから始まり10GBプランまで1GB刻みで設定されています。
データ容量を無駄なく使いきれるようにユーザーに利用状況に応じたものを選択できるので効率的です。通信料金の価格設定も50円刻みの金額であり、わかりやすいですね。
格安SIMなので料金ももちろん格安です。大手キャリアで利用している時に、毎月7,000円程度かかっているような料金も、nuroモバイルに乗り換えることにより、2,000円程度で維持することもできます。単純計算で毎月5,000円も安くなるので、年間では60,000円、2年間で考えれば120,000円もの差額が生じます。
また、nuroモバイルで提供されている独自のプランが時間プランです。
時間プランには2種類あり、5時間/日プラン及び深夜割プランがあります。
5時間/日プランでは、文字通り1日あたりのLTE高速データ通信を5時間利用できます。料金はデータ通信専用SIMの場合で月額2,500円です。
利用料金としては10GBプランよりも少し高い料金となりますが、5時間という時間からもわかるように、かなりたっぷりと使える時間であると思います。
時間プランの場合、データ通信を開始すると高速通信が必要かどうかを自動で判定し5分間の高速通信時間が付与されます。その後、さらに必要と判断された場合は5分追加という流れが続き、反対に高速データ通信を使用しなくなった場合は遮断されます。
これにより、ユーザーが使いたい時間に好きなタイミングで高速データ通信を利用できます。そして、合計時間が5時間になるまでは高速データ通信が使い放題です。
データ容量自体で制限されないので、残容量を気にせず使えるので、動画などデータ通信容量を多く必要とする使い方であっても安心ですね。
もう一つの時間プランが深夜割です。
深夜割プランでは、深夜1時〜朝6時までの5時間が高速データ通信利用できる時間帯として提供されます。かなり深い時間帯にはなるので利用できるユーザーも限定的になるかもしれませんが、その分、月額料金もかなり安いです。データ通信専用SIMの場合で毎月1,500円で利用できます。同じ5時間使える5時間/日プランと比較するとさらに1,000円も安い金額です。
仕事などの都合により、スマホでのデータ通信が深夜帯になりがちというような人には、ぜひともオススメのプランです。
nuroモバイルの「深夜割」については、以下の記事で詳しく解説しています。

その他、nuroモバイルでの細かな料金設定は以下のとおりです。
通話料金 | 30秒/20円 | 回線種類 | ドコモ回線 | ||
SMS料金 |
SMS受信料:無料 国内送信:3円/通〜 海外へ送信:50円/通〜 |
セット端末 | 取り扱いあり | ||
データ通信量の 翌月繰越 |
あり |
データ 容量の 追加 |
100MB→500円 500MB→2,100円 (90日間有効) |
||
初期契約手数料 | 3,000円 |
SIMカード 準備料 |
394円 | ||
最低利用期間 解約手数料 |
12ヶ月で最大12,000円 1ヶ月ごとに1,000円ずつ減額 |
MNP 転出手数料 |
3,000円 | ||
SIMカード サイズ変更 |
3,000円 |
通信 速度制限 |
3日間での通信量が規定値を超えた場合、200kbpsに制限 | ||
セキュリティ 対策 |
オプションなし (セット購入向けあり) |
テザリング | ○ | ||
端末保証 | オプションなし |
申込可能 回線数 |
1回線 |
nuroモバイルは格安SIMなので音声通話の料金は30秒20円と高めの設定です。
データ通信だけでなく、音声通話利用が多いユーザーは、10分かけ放題オプションへの加入がオススメです。月額800円のオプション加入により、専用アプリから発信した分の音声通話料金が、10分以内の通話であれば回数無制限でかけ放題となります。
10分かけ放題に加入すれば、音声通話が多いユーザーでも、通話料金を大きく節約できます。
nuroモバイルのおすすめポイント

ここからはnuroモバイルのおすすめポイントについて紹介します。
1GBごとに設定されたシンプルな料金プラン
冒頭で紹介していますが、nuroモバイルの料金プランは1GBごとに設定されたシンプルなものです。
「○○割」や「○○とセット」という大手キャリアのような複雑な仕組みではなく、極めて単純で理解しやすい料金プランとなっています。
2GB、3GB、4GBと1GB刻みに設定され最大データ容量は10GBまで用意されています。
メールや簡単なWEB閲覧程度のテキストを中心とした使い方なライトユーザー層から、動画を中心としたデータ容量の多いコンテンツを利用するヘビーユーザー層まで幅広く対応しています。
時間プランで5時間使い放題
他社MVNOにはない特長として「時間プラン」を提供しているのも、nuroモバイルの魅力です。
時間プランは、「○○GBまで」というようなあらかじめ設定したデータ通信量上限までデータ容量がカウントされるのではなく、高速データ通信を利用した時間がカウントされる仕組みの料金プランです。
1日で高速通信が利用できる時間は最大で5時間までとなっています。時間で管理される代わりに、データ容量の制限はないので、好きなコンテンツをデータ容量を気にすることなく無制限に利用することができます。
1日でのデータ通信利用時間を考えると、「5時間」という時間はかなりたっぷり使える時間であると思います。
時間のカウントについてですが、ユーザーがデータ通信を開始した時点でnuro側で高速通信が必要という判定が出ると高速通信の時間が5分間付与されます。その後も同じようなサイクルで5分間ずつ付与され、5時間になるまではデータ容量無制限で使い放題となる仕組みです。
通話が多いユーザーには「10分かけ放題オプション」がオススメ
データ通信だけでなく、頻繁に電話を使用するという人にとっては、音声通話付きSIMでの通話料は20円/30秒という高い設定です。
そこでオススメなのが、「10分かけ放題オプション」の利用です。
月額800円の利用料で10分かけ放題オプションを利用すると、10分以内の通話であれば、何回でもかけることができ、通話料金は発生しません。
短い通話を何回も利用するというユーザーにはまさにオススメのオプション内容です。
10分間を超過した分の通話料金についても10円/30秒という設定なので、通常の通話料設定額の半分となっています。
通話を利用するときは、専用の「nuroモバイルでんわ」アプリを使用します。
かけ放題オプション未加入でも通話利用時は「nuroモバイルでんわ」アプリ経由で通話が安くなる
10分間以内の通話がかけ放題になる「10分かけ放題オプション」に加入していなくても、「nuroモバイルでんわ」アプリからいつも通りに通話発信するだけで、20円/30秒という通話料金が、いつでも半額の10円/30秒という設定で利用することができます。
オプションへの加入手続きなど煩わしいことはなく、アプリをインストールすればすぐにでも利用できるお手軽さがメリットです。
nuroモバイルユーザー同士でパケットを贈り合える
月の使用状況によっては、データ通信量が余ってしまうことや足りなくなってしまうこともあります。
そんな時に便利なのが「パケットギフト」です。
nuroモバイルのユーザー同士で互いのデータ残容量の中から最低10MB以上、以降1MB単位でデータ容量を贈り合うことが可能です。
データ容量が少ないnuroモバイルユーザーを助けてあげたり、反対にデータ容量が余っていれば、足りなくなり困っているユーザーを助けるために、自身の残容量をギフトしてあげたりすることも可能です。
何も持っていなくてもOK!SIM+スマホのオススメセットも提示
格安SIMを始めようにも、スマホも持っていない、SIMも持っていない、全体的によくわからないなんて人もいることでしょう。
nuroモバイルでは、「格安スマホ」「SIM」」など、オススメの組み合わせをnuroモバイル公式ページで公開しています。
厳密にいうとセットプランというわけではなく、データ容量・SIMタイプなどを組み合わせた形でオススメとして紹介されていますが、どれを選んで良いかわからない人には、これを見ればnuroモバイルのオススメセットがわかります。
端末とSIMを同時申し込みすればセキュリティ対策アプリも使える
nuroモバイルでは、SIMと同時に端末を購入するとセキュリティアプリを使用することができます。
セキュリティアプリは、インターネットセキュリティでは大手のソースネクスト社が提供するアプリで、危険なWEBサイトやインストールしようとするアプリを自動検出して、スマホの危険を未然に防いでくれます。
他社でもセキュリティオプションを申し込みと毎月500円ほどの利用料がかかるのが一般的なので、端末購入によりセキュリティオプションが無料で使えるようになるのは大変お得です。
ソニーグループが提供しているという安心感
通信業者の大手キャリアといえば、ドコモ、au、ソフトバンクです。これらの通信業者と契約するという時には、消費者心理としては安心感がありますよね。
しかし、格安SIMというと通信速度やサービス面でどのようなものかよくわからないと不安に感じている人も多いと思います。
nuroモバイルは、ソニーグループであるソニーネットワークコミュニケ−ションズが提供する格安SIMです。インターネットプロバイダでは「So-net(ソネット)」というサービス名で通信回線を提供していて、プロバイダ業界では大手の企業です。
ソニーグループが運営している格安SIMということで、安心感は得られると思います。
nuroモバイルでもデザリングは可能
nuroモバイルでは、テザリングが利用できます。
スマートフォンだけでなく、PCやWi-Fi専用タブレットなどを外出先で使用したいと考えている場合でも安心です。
また、nuroモバイルはドコモ回線を利用しているので、au系の他社MVNOでは利用できないiPhoneシリーズでテザリングを利用することも可能です。
詳細については「動作確認端末一覧」をよく確認してください。
余ったデータ通信量は翌月繰り越しできる
毎月の余ったデータ通信量は、翌月にそのまま繰り越され翌月末まで使用できます。さらに翌月は、繰り越されたデータ通信量から優先的に消費されるので、データ通信量を余すこと無く無駄なく使用することが可能です。
nuroモバイルの申し込み方法
nuroモバイルを契約するには、インターネットで申し込む方法と、店頭や通販のパッケージSIMを購入して申し込む方法があります。
インターネットで申し込み
- nuroモバイル公式サイト
- ソニーストア
- Amazon.co.jp
店頭で申し込み(一部店舗のみ)
- ヤマダ電機
- ヨドバシカメラ
- Joshin
- ビックカメラ
一番のオススメは「nuroモバイル公式サイト」より申し込む方法です。
今回は公式サイトでの申し込みを例として解説していきます。
nuroモバイル公式サイトから申し込み・データ通信容量の選択
nuroモバイルの申し込み画面はユーザーがわかりやすい簡単な構成になっています。
申し込み専用の画面に移る必要もなく、トップページから画面を下へ進めていくと、そのまま申し込みができるので分かりやすい構成になっています。
まずは、nuroモバイル公式サイトヘアクセスします。
画面そのまま下に進めると「容量」という項目が出てくるので、2GB~10GBまで1GB刻みに設定された容量から、設定したいものをタップします。

SIMタイプ・格安スマホの選択
SIMのタイプを「通信のみ」「SMS付(+月額150円)」「SMS・通話付(+700円)」から選択します。
続いて、スマホの同時購入を申し込みます。すでにSIMが使える端末をもっている場合は、SIMのみの選択ももちろん可能です。
選択したら、画面下のフッターに表示されている「お申し込み」という青いボタンをタップしましょう。

SIMサイズの選択
端末によって、SIMカードのサイズは「nanoSIM」「microSIM」「標準SIM」と3サイズのいずれかに対応しています。手持ち端末のSIMカードサイズをよく確認しておきましょう。
SIMサイズがよくわからないという場合は、公式ページの「動作確認済端末」から対応しているSIMサイズを確認しましょう。
選択したら「設定する」をタップします。

規約の確認・配達時間の設定
nuroモバイルの通信サービスに係る規約を確認します。
確認したら「すべての規約と注意事項をご確認の上、同意する場合はチェックを入れてください」という欄にチェックを入れ、「次へ進む」をタップします。
続いて、本申し込み画面に遷移するので、希望があるようであれば配達希望時間を設定します。

契約者情報・クレジットカード情報の入力
SIM契約者の住所・電話番号・生年月日・メールアドレスといった契約者情報を入力します。
入力が完了したら「次へ進む」をタップします。
続いて支払い情報の入力です。契約者本人名義のクレジットカード情報を間違いのないように入力します。
入力が完了したら「次へ進む」をタップします。

申し込み内容の確認
申し込みの最後の手順です。
選択コース・契約者情報・支払い情報を確認します。
問題ないようでしたら、チェックを入れて「上記内容で注文内容を確定する」をタップします。

申し込み完了後、数日から1週間程度でSIMカードや初期設定方法の書類が届きます。
まとめ
nuroモバイルの評価や評判ですが、最近では高速通信の速度も大幅に向上し、nuroブランドらしい快適な利用環境を維持できているようです。
1GB刻みのわかりやすいシンプルな料金プランなので、ユーザーごとに異なる利用環境に応じた最適なプランを選べます。さらに、時間プランというオリジナルの料金プランもあるので、データ容量を気にせず好きな時間で使いたいという人にはオススメです。
データの前借りサービスというnuroモバイル独自のサービスも嬉しいですね。データ残容量不足時であっても、追加料金なしで手軽に翌月利用分からチャージできます。
そして、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営している安心感も大きいです。So-netを長年培ってきた豊富なノウハウや技術力があるので、通信環境も安心できますね。
格安SIMへのりかえる際には、ぜひとも移行先に検討してみてはいかがでしょうか。