スマートフォンユーザーの悩みの種が、高速通信が利用できる通信量不足です。格安SIMには通信速度の切り替え機能があるサービスがあり、低速を選択すると、通信量の節約になります。
格安SIMの通信速度
大手通信会社の回線を利用したMVNOサービスを利用した格安SIMは、高速通信ができる通信量に月間の制限をかけることで、月額料金を低く設定しています。
月の高速通信量が少なければ、料金が安くなります。
例えば、月の高速通信量が3GBで、月額1,000円以下のプランが用意されているサービスがあります。
以下は、IIJmioの料金例です。
データ通信専用SIM月額料金
容量 | プラン | 料金 |
---|---|---|
3GB | ミニマムスタートプラン | 900円(税抜) |
6GB | ライトスタートプラン | 1,520円(税抜) |
10GB | ファミリーシェアプラン | 2,560円(税抜) |
格安SIMの低速通信移行
格安SIMは、月間の高速通信量を超えると、通信ができなくなるのではなく、低速通信に移行します。
低速通信の通信速度は、各社によって違いますが、概ね200kbps程度に制限されます。
200kbpsとなると、通常のホームページの表示やSNSへのアクセスに時間がかかるようになります。
常用するには、厳しい速度となります。
動画ストリーミングサービスなど、通信量の大きいサービスは利用ができなくなります。
文字ベースのメールやメッセージであれば、通常の利用は可能です。低速に移行した場合、携帯回線を利用した通話には影響はありません。
低速通信時のバースト機能に関して
格安SIMの中には、低速通信時にバースト機能を搭載しているサービスがあります。
この機能は、高速通信がOFFの状態でも、通信の最初の一定量だけは自動的に高速通信となります。
最初の75~150KBの通信量は高速通信となります。
このバースト機能を搭載している格安SIMで、低速通信を利用した場合、Twitter、LINE、テキストメインのWebサイトは、通常通りに利用が可能です。
このバースト機能を搭載している格安SIMは、IIJmio、DMMモバイル、エキサイトモバイル、OCNモバイルONE、mineo、NifMo、楽天モバイルなどがあります。
手動で低速通信に切り替えて通信量の節約
月間の高速通信を使い切ってしまうと、低速通信に移行します。
また、この低速通信は手動で切り替えることができるサービスがあります。
低速通信に切り替えることで、月間の高速通信の通信量にカウントされなくなります。
つまり、低速通信に能動的に切り替えることで、高速通信の節約になります。
特に、バースト機能を搭載している格安SIMは、低速通信に切り替えても、Twitter、LINE程度のサービスなら利用ができるため、この切り替え機能を積極的に利用することで、大幅な通信量の節約になります。
えば、月間3GBの少なめの高速通信量の契約をしている場合でも、低速通信の切り替えを日常的に行うことで、3GB以内で、運用も可能でしょう。
低速通信切り替え例
低速通信への切り替え例を紹介します。
IIJmioは、アプリによる低速通信の切り替えが可能です。
切り替えはリアルタイムで反映されます。
連続して、高速と低速へ切り替える場合は、1分の間隔を空ける必要があります。

IIJmioの高速通信と低速通信の速度例です。

IIJmioは、バースト機能を搭載していますので、Twitterなどの表示は、画像や動画をオフにすることで、通常通りの利用ができます。
まとめ
スマートフォンの通信に関して、避けて通れない高速通信の通信量問題は、格安SIMで安いプランを選択しているユーザーにとって切実な問題です。
しかし、格安SIM特有の低速通信への切り替えを手動で行うことで、通信量の節約に利用することができます。
動画ストリーミングを観るような通信量を使う場合は無線LANを使い、普段は低速通信で利用する、そして、いざというときに高速通信に切り替え。
こんな運用方法で、少ない通信量でも、運用が可能になります。
自分の環境に合わせて、利用できる回線に合わせて、利用するコンテンツを選択することで、節約ができます。
大手通信会社やMVNOサービスでは、大容量プランが各種用意されていますが、今回ご紹介した低速通信への切り替えを利用することで、少ない通信量の安いプランでも対応が可能です。
低速通信の活用をおすすめします。