Apple社製のスマートフォン「iPhone」シリーズは、日本では大変人気のある端末です。
説明書がなくても簡単に利用できる操作性、洗練されたデザイン、高画質画像や動画が簡単に撮影できる機能性など、人気の理由はさまざま。
日常生活で大変使いやすいiPhoneだからこそ、通信にかかる料金を安く抑えて、コストパフォーマンスよく利用できたらユーザーにとっては大変嬉しいですよね!?
この記事では、iPhoneで格安SIMを利用する場合のメリットやデメリット、設定方法やオススメの格安SIMまで、徹底解説します。
目次
iPhoneユーザーのあなた!毎月の通信料金っていくらですか?

あまり使わないので5千円くらいなんて人もいれば、SNSもWEBサイトもそこそこ見るので1万円くらい、家族分のパケットもまとめて払っているので2万円近くかかっているなんて人もいることと思います。
日々の生活になくてはならない存在となりつつあるスマートフォン(スマホ)。
最近では2つ折りケータイユーザーはかなり少なくなり、iPhoneをはじめとして、Android端末など、ユーザー利用している端末はスマホが圧倒的なシェアを占めています。
なぜなら、スマホは大変便利なツールであり、日常生活の一部として欠かせないアイテムになっているからです。
電話・メール・インターネット・スケジュール管理などはもちろん、ビジネスツールからゲームまで様々な場面で使用できるというように、スマホ特有の機能である「アプリ」が日々の生活をより便利にしてくれます。
スマホは、言い換えるなら持ち運びできる小型PCに電話機能を付加したようなもの。
つまり、電話機能がメインでなく、PCと同じようにデータ通信を利用することの方が圧倒的に多くなります。
このような状況から、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手通信キャリアが提供している料金プランは、このデータ通信量に対して「月間○○GB」までとLTE回線で高速通信できる容量を定め課金するシステムが取られています。
このデータ通信量が多くなれば多くなるほど月額の通信料金が高くなりますよね。
ここで、気になるのは毎月の通信料金!
MM総研の「スマートフォン契約数および端末別の月額利用料金・通信量(2015年3月)」によれば、月々のスマホ利用料平均は6,342円という結果が出ています。
先ほど少し例を挙げましたが、ドコモ・au・ソフトバンクを利用している人がほとんどだと思いますが、毎月の通信料金はどんなに安くても5,000円程度かかっていると思います。
感覚的には1台あたり7,000円くらいといったところでしょうか。
これに端末の分割金などを加えると、1台あたりの毎月の通信料金は、結局1万円近くになってしまうという人もいるでしょう。
スマホユーザーの方は、日本の3大通信キャリアである、ドコモ・au・ソフトバンクと回線契約している方が多いと思いますが、iPhoneの通信料金自体に対して単純に「高い」というイメージを持っている人は多いと思います。
毎月の通信料金が8,000円だとすれば、1年間で約96,000円とほぼ10万円近い費用がかかってしまいます。
この固定費として支出されるiPhoneの通信費用を大幅に節約できる方法があります。
それは、iPhoneで「格安SIM」を利用する方法です!
ここからは、iPhoneで利用できるオススメの格安SIM、格安SIMの基本的なこと、iPhoneで格安SIMを利用するメリット・デメリットなど、詳しく解説していきます。
iPhoneが利用できるオススメの格安SIM
格安SIMを提供するMVNOは数多く存在しますが、ここでは格安SIMを提供する主要10社の特長を簡単にまとめてみました。
格安SIMを選ぶ際のぜひ参考にしてみてください!
LINEモバイル

コミュニケーションアプリとしてスマホには欠かせないツールとなっているLINEが運営する格安SIMが「LINEモバイル」です。
主な料金プランは以下のとおりです。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン | 1GB→500円 | 1GB→620円 3GB→1,110円 5GB→1,640円 7GB→2,300円 10GB→2,640円 ※MUSICプランは +700円 |
1GB→1,200円 3GB→1,690円 5GB→2,220円 7GB→2,880円 10GB→3,220円 ※MUSICプランは +700円 |
回線種類 | ドコモ回線 | ||
データ通信量の 翌月繰越 |
あり | ||
データ容量の追加 | 0.5GB→500円 1GB→1,000円 3GB→3,000円 ※月3回まで |
||
初期契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話SIMプランのみ1年間以内の解約又はMNP転出時の解約手数料は9,800円。 | ||
通信速度制限 | 設定なし | ||
キャンペーンなど |
など |
また、LINEモバイルで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
LINEモバイルの一番の大きな特長は、「主要SNSが使い放題であるという点」と「LINEでID検索できる点」です。
LINEモバイルでは、主要SNSの一部機能利用による通信を月間データ容量のカウント外とする「カウントフリー」というサービスを実施しています。
データ通信量が無料となるSNSアプリ及び対象となるサービスは、以下のとおりです。
- LINE→音声通話、トーク、画像・動画の送受信・タイムライン
- Twitter→タイムライン、画像付きツイート、ツイート、ダイレクトメッセージ
- Facebook→タイムライン、画像・動画投稿、コメント、お知らせ表示
- Instagram→タイムライン、画像・動画投稿、アクティビティ、ダイレクトメッセージ
格安SIMでは通常「LINEのID検索」機能が利用できません。大手キャリアの契約情報を元に年齢認証を行うからです。
LINEモバイルの場合は格安SIMで唯一LINEのID検索が利用できます。
つまり、LINEの機能をフルに利用することが可能な格安SIMなんです。
さらに、LINE MUSICのデータ通信量もカウント外となるMUSIC+プランというものも展開しています。
毎月の利用料金の1%がLINEポイントとしてプレゼントされるのも嬉しいですね。
LINEモバイルを利用しているだけでスタンプを購入できるかもしれません。
通信速度もLINEモバイルはかなり高速。格安SIMの通信速度は混雑する時間帯などでは、低速になりがちですが、LINEモバイルの速度測定結果は、混雑時間帯であっても快速を維持しています。
楽天モバイル

ネットショッピング大手の楽天が運営する格安SIMが「楽天モバイル」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン | 低速(無制限)→525円 3.1GB→900円 5GB→1,450円 10GB→2,260円 20GB→4,050円 30GB→5,450円 |
低速(無制限)→645円 3.1GB→1,020円 5GB→1,570円 10GB→2,380円 20GB→4,170円 30GB→5,520円 |
低速(無制限)→1,250円 3.1GB→1,600円 5GB→2,150円 10GB→2,960円 20GB→4,750円 30GB→6,150円 |
回線種類 | ドコモ回線 | ||
データ通信量 の翌月繰越 |
あり | ||
データ容量の追加 | 100MBあたり300円 | ||
初期契約 手数料 |
3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話SIMプランのみ1年間以内の解約又はMNP転出時の解約手数料は9,800円。 | ||
通信速度制限 | 3.1Gプラン→3日あたり540MB 5Gプラン→3日あたり1GB 10Gプラン→3日あたり1.7GB それぞれ規定量を超過で200bpsの低速通信 |
||
キャンペーンなど |
など |
また、楽天モバイルで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
楽天モバイルは、ご存知のとおり楽天が運営しているMVNOなので、楽天との連携サービスが魅力です。
普段のショッピングは楽天を利用しているという人には、ぜひともオススメな格安SIMです。
楽天モバイルでは利用料100円ごとに1%が楽天ポイントとして還元されるほか、音声通話SIMを利用する場合は楽天市場での買い物がいつでもポイント2倍になります。
また10GB以上の大容量プランとして20GB・30GBの大容量プランも用意されています。
動画視聴やテザリングといったデータ容量を多く使用するヘビーユーザー向けにもオススメです。
オプションでは、楽天でんわ5分かけ放題という月額840円のオプションで5分以内なら何度でもかけ放題になるサービスが提供されています。
mineo(マイネオ)

関西電力グループのケイ・オプティコムが運営する格安SIMが「mineo(マイネオ)」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン (ドコモ Dプラン) |
500MB→700円 1GB→800円 3GB→900円 5GB→1,580円 10GB→2,520円 |
500MB→820円 1GB→920円 3GB→1,120円 5GB→1,700円 10GB→2,640円 |
500MB→1,400円 1GB→1,500円 3GB→1,600円 5GB→2,280円 10GB→3,220円 |
料金プラン (au Aプラン) |
500MB→700円 1GB→800円 3GB→900円 5GB→1,580円 10GB→2,520円 |
500MB→1,310円 1GB→1,410円 3GB→1,510円 5GB→2,190円 10GB→3,130円 |
|
回線種類 | ドコモ回線/au回線 | ||
データ通信容量 の翌月繰越 |
あり | ||
データ容量 の追加 |
100MBあたり150円 | ||
初期契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話SIMプランのみ12ヶ月以内にMNP転出する場合のみ、MNP転出手数料として11,500円。 | ||
通信速度制限 | Dプラン(ドコモ回線)→制限無し Aプラン(au回線)→3日間で6GB超過で200kbpsへ制限 |
||
キャンペーンなど |
など |
また、mineoで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 (Dプラン・Aプラン) |
ドコモ版 (Dプラン) |
au版 (Aプラン) |
ソフトバンク版 (Dプラン・Aプラン) |
iPhone 7 Plus | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone SE | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
mineoの特長は、ドコモ回線(Dプラン)とau回線(Aプラン)のマルチキャリア対応であるところ。
たとえば、夫婦で1人がドコモ端末・もう1人がau回線を利用していたとしても両回線に対応しているので、家族でmineoへ移行することができます。
家族割は毎月50円とわずかですが、割引きが少しでも多い方がユーザーとしては嬉しいですよね。
また、mineoはパケット関連のサービスが非常に充実しています。
「フリータンク」と呼ばれるmineoユーザー全員のパケットがあまった部分を保管する貯蔵庫のようなサービスがあります。
mineoユーザー同士のコミュニティ「マイネ王」へアカウント登録をすることにより利用できます。
今月のデータ容量が余ってしまいそうだなというときは、フリータンクに入れます。
反対にデータ容量が足りなくなってしまいそうな時は、フリータンクから最大1GB/月1回まで引き出すことができます。
フリータンクは、ユーザー全員で一つのタンクにパケット入れてシェアしあえる相互扶助を実現した画期的なサービスです。
そのほか、事前登録した5回線間でパケットをシェアできる「パケットシェア」や、友人や知人にデータ容量をプレゼントできる「パケットギフト」というサービスもあります。
UQ mobile

ポケットWi-Fiなどでお馴染みのWiMAXで有名なUQコミュニケーションズが運営する格安SIMが「UQ mobile」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン | 無制限(500kbpsの低速通信) →1,980円 3GB→980円 |
500MB→1,400円 無制限(500kbpsの低速通信) →2,680円 3GB→1,680円 |
|
通話セットプラン |
|
||
回線種類 | au回線 | ||
データ通信容量の 翌月繰越 |
あり | ||
データ容量の追加 | 100MB→200円 500MB→500円 |
||
初回契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用 期間 |
音声通話SIMプランのみ1年以内の解約又はMNP転出時の解約手数料は9,800円。 | ||
通信速度 制限 |
連続する3日間で6GBで、 通常プラン→200kbpsへ速度制限 ぴったり・たっぷりプラン→300kbpsへ速度制限 |
||
キャンペーンなど |
※ただし、auやau系MVNOからの転入は対象外 |
また、UQ mobileで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 6s Plus | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | – | – | ○ | – |
UQmobileでは、セット端末としてiPhone SEとiPhone 5sの取扱いがあります。
割り引きを受けて購入できる他、初期設定も不要でそのままiPhoneを使えるので、手元にiPhoneを持っていなくこれから購入するという人にはオススメです。
UQ mobileはau回線専門のMVNOとなっています。
au回線の特長である800MHz帯のプラチナバンドと呼ばれる広く遠く回り込む回線を使用できるので、繋がりやすく回線品質の良い通信環境を利用することができます。
UQ mobileは特に通信速度に定評があります。驚くほど通信速度がとても速いです。
他のMVNOと比べても抜群で比較にならない時もあります。調子が良いときは100Mbpsを超えるようなケタ違いの速度が出ます。
平日の通勤時間帯やお昼休み時間帯など、通信が混雑する時間帯でも安定して高速通信をすることが可能な数少ない格安SIMです。
通信速度が速いのは嬉しいですが、データ容量が3GBまで設定がないので、ヘビーユーザーに人にはあまり向いていないです。
データ通信量がライトユーザーからミドルユーザーくらいまでがUQ mobileに向いています。
また、高速通信を使用しない時は、専用アプリでワンタッチでターボ機能をOFFに変えられ、300kbps通信に設定することができるので、通信量の節約も簡単に行えます。
無制限プランでは500kbpsという制限がありますが、SNSの利用なども問題無くできるので、容量を気にせずに使いたいという人にはオススメです。
DMMモバイル

オンライン動画や証券会社でもお馴染みとなったDMM.comが運営する格安SIMが「DMMモバイル」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン | ライト(低速無制限)→440円 1GB→480円 2GB→770円 3GB→850円 5GB→1,210円 7GB→1,860円 8GB→1,980円 10GB→2,190円 15GB→3,280円 20GB→3,980円 |
ライト(低速無制限)→590円 1GB→630円 2GB→920円 3GB→1,000円 5GB→1,360円 7GB→2,010円 8GB→2,130円 10GB→2,340円 15GB→3,430円 20GB→4,130円 |
ライト(低速無制限)→1,140円 1GB→1,260円 2GB→1,380円 3GB→1,500円 5GB→1,910円 7GB→2,560円 8GB→2,680円 10GB→2,890円 15GB→3,980円 20GB→4,680円 |
回線種類 | ドコモ回線 | ||
データ通信容量の 翌月繰越 |
あり | ||
データ容量 の追加 |
100MB→200円 500MB→600円 1000MB→1,100円 1000MB(繰り越しなし)→480 |
||
初回契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話SIMプランのみ1年以内の解約又はMNP転出時の解約手数料は9,000円。 | ||
通信速度制限 | なし (200kbpsで通信時の直近3日間の利用が366MB超過で速度制限) |
||
キャンペーンなど |
など |
また、DMMモバイルで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
DMMモバイルで取り扱いされている料金プランはMVNO業界で最多かつ全プランとも業界最安値基準となっています。
上記表を見るとわかるようにデータ通信量の設定だけで各SIMタイプごとに10種類も用意されています。
また、最大3枚のSIMでデータ通信量を分け合うシェアコースも設置されているので、家族や友人とデータ通信を分け合いたい、サブ端末として使用しているタブレットと一緒の契約にしたいという場合にピッタリです。
DMMモバイルでは、バースト機能と呼ばれる最初だけ高速で読み込むことが可能な機能が提供されています。
Webページの読み込みなどで遅いと感じることがなく、パッと表示さえることができるので大変便利です。低速通信時でもこのバースト機能は使えます。
その他、利用料の10%がDMMポイントとして還元され、DMMの関連サービスである動画視聴やDVDレンタル、オンライン書籍などで使用することが可能といったDMM.comならではの特長もあります。
BIGLOBE SIM

インターネットプロバイダで有名なBIGLOBEが運営する格安SIMが「BIGLOBE SIM」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン | 1GB→設定なし 3GB→900円 6GB→1,450円 12GB→2,700円 |
1GB→設定なし 3GB→1,020円 6GB→1,570円 12GB→2,870円 |
1GB→1,400円 3GB→1,600円 6GB→2,150円 12GB→3,400円 |
回線種類 | ドコモ回線 | ||
データ通信容量の 翌月繰越 |
あり | ||
データ容量の追加 | 100MB→300円 | ||
初回契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話付きプランのみ12ヶ月以内の解約で、解約手数料は8,000円。 | ||
通信速度制限 | なし | ||
キャンペーンなど |
など |
また、BIGLOBE SIMで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
BIGLOBE SIMは、インターネットプロバイダ大手の会社なので安心感が抜群です。
BIGLOBE SIMの料金プランはとてもシンプル。
1GB・3GB・6GB・12GBのプランしかありません。選択する時にあまり迷うことがなくて済みますね。
特に6GBのプランは人気となっています。
また、6GBプランと12GBプランではSIMの月額利用料としてタイプ別に200円〜900円/枚を支払うことにより、複数人でお得にデータ容量をシェアすることも可能。
インターネットプロバイダならではのBIGLOBEメール(PCメール)も簡単に使用できるので、キャリアメールが使用できないというデメリットも補完できます。
IIJmio

インターネットイニシアチブが運営する格安SIMが「IIJmio」です。通信技術においても高く業界をリードしている格安SIMの先駆けです。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン (Dプラン) |
3GB→900円 6GB→1,520円 10GB→2,560円~ |
3GB→1,040円 6GB→1,660円 10GB→2,700円~ |
3GB→1,600円 6GB→2,220円 10GB→3,260円~ |
料金プラン (Aプラン) |
3GB→900円 6GB→1,520円 10GB→2,560円~ |
3GB→1,600円 6GB→2,220円 10GB→3,260円~ |
|
回線種類 | ドコモ回線/au回線 | ||
データ通信容量 の翌月繰越 |
あり | ||
データ容量の追加 | 100MB→200円 500MB→1,500円 2GB→3,000円 |
||
初期契約 手数料 |
3,000円 | ||
最低利用 期間 |
音声通話付きプランのみ12ヶ月以内の解約で、解約手数料最大12,000円 ([12ヶ月-利用月数]×1,000円) |
||
通信 速度制限 |
3日間あたり366MB | ||
キャンペーンなど |
など |
また、IIJmioで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 (Dプラン・Aプラン) |
ドコモ版 (Dプラン) |
au版 (Aプラン) |
ソフトバンク版 (Dプラン・Aプラン) |
iPhone 7 Plus | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone SE | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ◎ | ○ | ○ | SIMロック解除 |
IIJmioは数々のランキングで満足度1位を獲得している人気の格安SIMです。
また、通信技術にも高いものがあり、数々の格安SIM提供会社にMVNEとして回線提供するなど、安定して利用できる通信環境もポイントです。
料金プランでは、シェアプランに力を入れていて、例えばファミリーシェアプランの大容量10GBにSIMを何枚か追加し、家族全員の複数端末で利用するといった方法がオススメなMVNOです。
さらに通話を利用する方に嬉しいサービスがあります。
5分間かけ放題になる「みおふぉんダイヤル」ですが、3分かけ放題(600円/月)と5分かけ放題(830円/月)の2つのプラン設定があります。
他社のMVNOと違うのは、家族間の通話であれば、このかけ放題時間が長くなります。
- 3分かけ放題→家族なら10分かけ放題
- 5分かけ放題→家族なら30分かけ放題
オプション加入により、家族であれば最大30分間も通話し放題となります。
単身赴任で利用されていて頻繁に電話を利用するというように、家族間通話を多くするという場合に通話料を大きく節約できます。
端末とSIMをセットで購入すると、余ったデータ容量を買取(割引き)してくれる「エコプラン」という独特なプランも展開しています。
IIJmioは、ファミリーで利用するには特にオススメできるMVNOです。
Y!mobile(ワイモバイル)

ソフトバンクグループが提供する格安SIM「Y!mobile(ワイモバイル)」は、数少ないソフトバンク回線を活用した格安SIMです。
通話とデータ通信が全てセットになった料金プランや、格安SIMとしてはかなり速い安定した通信環境が特徴です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
通話セットプラン |
|
||
回線種類 | ソフトバンク回線 | ||
データ通信容量の翌月繰越 | あり | ||
データ容量の追加 | 0.5GBごとに500円 | ||
初回契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話付きプランのみ24ヶ月以内の解約で、解約手数料は9,500円 | ||
通信速度制限 | 月間データ容量を超過した場合のみ128kbpsに速度制限 | ||
キャンペーンなど |
など |
また、ワイモバイルで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
ワイモバイルはソフトバンク回線を利用していますが、ソフトバンク版のiPhoneであってもSIMロック解除する必要があるので注意が必要です。
ワイモバイルの料金プランは、データ通信と音声通話がセットになったプランです。
スマホプランS/M/Lというプランごとに利用できるデータ容量が設定されています。
スマホプランSは、CMでもお馴染みのフレーズ「ワンキュッパ」である1,980円の料金プランが提供されています。
月1GB(キャンペーン対象なら倍増の2GB)のデータ通信に加え、携帯電話の通話も10分間以内なら月間無制限でかけ放題となっています。
データ通信を使うライトユーザーでかつ通話が多いユーザーでも、月々込み込みで1,980円で通信料金が納まるので、家計にとても優しい内容です。
例えば、ヤフーで提供されている会員制優待サービス「Yahoo!プレミアム」は通常だと月額462円かかりますが、ワイモバイルでは「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」という名でサービス提供されていて、利用料金は月額0円です。
つまり、通常なら500円近くかかる会員費用が無料で利用することができます。
Yahoo!プレミアムでは、Yahoo!ショッピングやLOHACOで買い物をした際に、いつでもTポイントが5倍たまります。購入金額の5%分が常にTポイントとして還元されるという大変お得な内容です。
さらに、ネットショッピングで心配な買い物品の返品・破損・盗難などを補償してくれるお買い物あんしん補償というサービスや、さまざまな店舗で使える会員限定のクーポンなど、会員特典が非常に充実しています。
これらヤフー関連サービスを月額無料で利用できるという点は、ワイモバイルならではの強みと言えます。
エキサイトモバイル

検索エンジンや総合ポータルサイトでお馴染みのエキサイトが運営する格安SIMが「エキサイトモバイル」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン (最適料金プラン・ SIM1枚コース) |
低速通信(200kbps)→500円 〜500MB→630円 〜1GB→660円 〜2GB→770円 〜3GB→880円 〜4GB→1,150円 〜5GB→1,450円 〜6GB→1,600円 〜7GB→1,900円 〜8GB→2,120円 〜9GB→2,200円 〜10GB→2,380円 |
低速通信(200kbps)→640円 〜500MB→770円 〜1GB→800円 〜2GB→910円 〜3GB→1,020円 〜4GB→1,290円 〜5GB→1,590円 〜6GB→1,740円 〜7GB→2,040円 〜8GB→2,260円 〜9GB→2,340円 〜10GB→2,520円 |
低速通信(200kbps)→1,200円 〜500MB→1,330円 〜1GB→1,360円 〜2GB→1,470円 〜3GB→1,580円 〜4GB→1,850円 〜5GB→2,150円 〜6GB→2,300円 〜7GB→2,600円 〜8GB→2,820円 〜9GB→2,900円 〜10GB→3,080円 |
料金プラン (定額プラン・ SIM1枚コース) |
1GB→670円 2GB→770円 3GB→900円 9GB→2,250円 20GB→3,980円 30GB→5,980円 40GB→7,980円 50GB→10,180円 |
1GB→810円 2GB→910円 3GB→1,040円 9GB→2,390円 20GB→4,120円 30GB→6,120円 40GB→8,120円 50GB→10,320円 |
1GB→1,370円 2GB→1,470円 3GB→1,600円 9GB→2,950円 20GB→4,680円 30GB→6,680円 40GB→8,680円 50GB→10,880円 |
回線種類 | ドコモ回線 | ||
データ通信容量の翌月繰越 | あり(最適料金プランなし) | ||
データ容量の追加 | 1GB→580円 | ||
初回契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 音声通話付きプランのみ12ヶ月以内の解約で、解約手数料は9,500円。 | ||
通信速度制限 | 他のユーザーへ影響が出る場合は一時的な制限あり | ||
キャンペーンなど |
など |
また、エキサイトモバイルで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
エキサイトモバイルの特長は、「最適料金プラン」と「定額プラン」の2種類のプランが用意されていることです。
特に最適料金プランは1GBごとに区切られた従量課金制の仕組みなので、月間データ容量を特に気にせずに使った分だけ課金がかかるプランとなっています。
使った分だけ課金されるので、データ通信容量を無駄なく利用することができますね。
もちろん、使い過ぎてしまうのが心配な方には「定額プラン」もあるので、あらかじめ設定した上限に達したら低速通信になるよう設定しおくことも可能です。
これで月額費用も極端に超過することもなく安心ですね。
また、3枚コースと呼ばれ、複数枚のSIMでデータ通信量を分け合って使用する場合はさらにお得になります。
また、少々値段は張りますが、最大で50GBまでの大容量プランも展開しています。超ヘビーユーザーの方でも大手キャリアに比べれば安い料金でデータ通信を利用することができるのも嬉しいですね。
ライトユーザーからヘビーユーザーまで、ユーザーそれぞれに対応したプランがきっと見つかると思います。
U-mobile

USENから独立したU-NEXTが運営する格安SIMが「U-mobile」です。
項目 | SIMタイプ | ||
データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話付き | |
料金プラン (通常) |
1GB→900円 5GB→1,600円 [ダブルフィックス] 1GB以下→680円〜 1GB〜3GB→900円 |
1GB→1,050円 5GB→1,750円 [ダブルフィックス] 1GB以下→830円〜 1GB〜3GB→1,050円 |
3GB→1,580円 5GB→1,980円 [ダブルフィックス] 1GB以下→1,480円〜 1GB〜3GB→1,780円 |
料金プラン (プレミアム: データ使い放題) |
無制限→2,480円 | 無制限→2,630円 | 無制限→2,980円 |
料金プラン (スーパー: 通話向き) |
1GB(2GB)→2,980円(1,980円) 3GB(6GB)→3,980円(2,980円) 7GB(12GB)→5,980円(4,980円) ※最大2年間は()内にデータ増量・1年間は()内へ割引き |
||
回線種類 | ドコモ回線 | ||
データ通信容量 の翌月繰越 |
あり | ||
データ容量の追加 | 0.5GB→900円 | ||
初回契約手数料 | 3,000円 | ||
最低利用期間 | 通常→音声通話付きプランのみ6ヶ月以内の解約で、解約手数料は6,000円。 プレミアム→音声通話付きプランのみ12ヶ月以内での解約で、 解約手数料最大12,000円([12ヶ月-利用月数]×1,000円) スーパー→音声通話付きプランのみ24ヶ月以内の解約で、解約手数料9,500円 |
||
通信速度制限 | 他のユーザーへ影響がでる場合は一時的な制限あり(値は非公表) | ||
キャンペーンなど |
など |
また、U-mobileで対応しているiPhone機種は以下のとおりです。
機種名 | SIMフリー版 | ドコモ版 | au版 | ソフトバンク版 |
iPhone 7 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 7 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone SE | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 Plus | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 6 | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
iPhone 5s | ○ | ○ | SIMロック解除 | SIMロック解除 |
100,000点以上もの動画を取りそろえるU-NEXTが運営している格安SIMなので、USENの音楽やU-NEXTのコンテンツを利用できるようなプランやオプションも存在します。
料金プランはシンプルなものから、データ通信に特化したプレミアムプラン、10分間の音声通話が毎月300回まで無料になるスーパープランなど、利用状況によってヘビーに使う人にもお得になるプランが数多く用意されています。
また、公衆Wi-Fiサービスも利用可能で、スポットの数は全国82,000か所にものぼります。
外出先でもデータ通信量の節約ができるだけでなく、Wi-Fiを通じた高速通信が使えますね。
そもそも「格安SIM」って何?

高性能なiPhoneを利用しながら、毎月の通信料金が安くなる「格安SIM」とは一体何者!?と疑問を持つ人もいると思います。
まずは、iPhoneでどうこう解説する前に、格安SIMの基本的な部分について解説します。
「格安SIM」とは!?
最近になってニュースやメディアでも取り上げられるようになった「格安SIM」。テレビのCMや街中の広告などでも見る機会が増えてきています。
格安SIMという言葉を聞いたことがある人の中には、
と、こういう意見が圧倒的に多いです。
格安SIMとは、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアより遙かに安い金額で提供している通信サービスのこと。
そもそも携帯電話で通信を利用するにはSIMカード(Subscriber Identity Module カード)と呼ばれる小型のチップが必要です。
このSIMカードの中には、契約している携帯電話の番号や通信キャリアの識別情報が記憶されていて、端末がその情報を読み取り携帯回線を通じて通信することにより、キャリア側でのもどのくらい通信したかを把握することが可能となります。
普段、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアを使用していて、新規端末購入や機種変更はドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップを利用するという人にはとっては、SIMカードを目にする機会がなく、あまり馴染みがないかもしれませんね。
よって、今使用している端末に挿入されている大手キャリアのSIMを、格安SIMに差し替えることにより、安い通信料金で利用することができ固定費を節約することが可能となります。
ただし、端末によって格安SIMが使用できるものとできないものがあるので注意が必要です。
この後の「SIMロック・SIMフリーとは!?」という項目で詳しく解説します。
格安SIMを運営しているMVNO
格安SIMで通信サービスを提供している会社のことを「MVNO」と呼びます。
MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略称、日本語での意味は「仮想移動体通信事業者」となります。
「UQ mobile」「LINEモバイル」「楽天モバイル」「FREETEL」「NifMo」「BIGLOBE SIM」など、格安SIMを運営しているMVNOは数多く存在し、現在では150社を超える企業が通信サービス業に参入しています。
MVNOの一番の特長は、自社で通信設備を所有していないこと。
大手キャリア(ドコモ・au)より通信設備を借りて、格安SIMとして通信サービスを提供しています。
MVNOの意味である「仮想移動体通信事業者」という言葉の中に「仮想」とついているのはこのためです。
反対に、通信設備を貸している側である大手キャリアは「MNO(Mobile Network Operator)」と呼ばれ、日本語では「移動体通信事業者」と定義されます。
格安SIMを提供するMVNOは、SIMカードに記録された端末情報をもとに、通話料やデータ通信量をカウントし、ユーザーごとに課金しています。
自社で通信設備を所有せず、大手キャリアより通信設備を借り受けることにより、MVNOとしては通信設備にかかるコストを最小限に抑えることが可能。
また、MVNOは大手キャリアのように全国各地に直営の販売ショップをほとんど展開していません。
利用申し込みはインターネットあるいは一部の家電量販店経由とする代わりに、店舗運営費や人件費といった費用がかかりません。
そのようにコスト圧縮につとめ、余剰となった運営に係る費用を、契約しているユーザーそれぞれの通信料金に還元するので、大手キャリアより通信料金が格段に安くなるという仕組みです。
「毎月の通信料金が安いから電波がつながらないのでは!?」と心配になる方もいると思います。
MVNOが使用している通信ネットワークは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のもの。ほとんどのMVNOはドコモの回線を利用しています。
また「UQ mobile」「mineo(Aプラン)」「IIJmio(タイプA)」などの一部MVNOではau回線を使用しています。
「Y!mobile」や「U-mobile S」では、ソフトバンクの通信回線を利用しています。
99%以上の人口カバー率を誇る大手キャリアの通信設備で、全国的な広い範囲において安定して繋がる安心の回線を利用することができるのです。
「SIMロック」・「SIMフリー」とは!?

iPhoneで格安SIMを使用する上で知っておきたい重要な言葉があります。
「SIMロック」と「SIMフリー」という言葉です。
どちらも単語の先頭にSIMという3文字がついていますが、後ろが鍵を意味する「ロック」、自由を意味する「フリー」となっていて異なります。
SIMロックとは!?
ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアで購入した端末には、基本的に「SIMロック」と呼ばれる鍵のようなものが端末にかけられています。
この「SIMロック」の効果により、購入したキャリア以外のSIMカードを端末に挿入しても基本的に使うことができません。
例えば、ドコモショップでiPhoneを購入したとします。これはドコモ版iPhoneです。
このドコモ版iPhoneは、ドコモ回線でしか使用できないSIMロックがかけられているので、auのSIMカードを挿しても使うことはできません。
ソフトバンクのSIMカードを挿しても同様に使用できません。
ドコモ版iPhoneで使用できるSIMカードは、あくまでドコモ回線を利用したドコモのSIMカードです。
au版のiPhoneであったとしても同じです。
auショップなどau店舗で購入したiPhoneには、au回線でしか利用できないSIMロックがかかっているので、ドコモのSIMカードを挿しても利用できませんし、ソフトバンクのSIMカードを挿しても利用できません。
ソフトバンク版iPhoneであったとしても全く同じです。
ソフトバンクショップなどで購入したソフトバンク版iPhoneで利用できるのは、ソフトバンク回線だけ。ドコモのSIMカード・auのSIMカードを挿しても利用することはできません。
なぜSIMロックが必要なのか!?

大手キャリアは、なぜこのようなSIMロックと呼ばれる利用できる通信回線の制限を行うのでしょうか。
SIMロックをかけることにより、購入したキャリアでの通信しか利用できなくなるので、キャリア側としては、ユーザーと長期的な契約を結ぶ、安定的に通信料収入を得ることが期待できます。
そのかわりといっては何ですが、他社で使用できなくなるSIMロックを端末にかけることに加え、2年間の長期契約を結ぶ代わりに、毎月の通信料金割り引きや端末購入時の補助など、契約するユーザーの負担が少しでも軽くなるような措置が取られています。
通常、スマートフォンというと高性能なものが多く、端末代金自体は高価なものが多いです。
大手キャリアでは、SIMロックをかけた端末をユーザーに販売している代わりに、2年間の長期契約を前提として毎月の割り引きサービスを実施している場合がほとんどです。
以前ではよくありましたが、この割り引き制度を利用して端末の実質負担額無料をうたい販売しているキャリアが多くありましたが、最近では総務省が規制をいれているため、実質無料はなくなりました。
しかし、毎月の割り引き制度は残っています。
例えば、大手キャリアで通信契約して、2年間の通信契約を結ぶ代わりに毎月2,000円の割り引きを受けたとします。
割り引き額の合計は、1年で24,000円、2年で48,000円にもなります。
このように、SIMロック端末には、通信キャリアが制限されてしまう代わりに、大手キャリアからは毎月一定額の割り引きサービスを受けられるというメリットもあるのです。
SIMロック端末のまとめ
- 大手キャリア側によって通信回線に制限がかかる
- キャリアが縛られる代わりに毎月の割り引きサービスあり
SIMフリーとは!?

先ほど解説したSIMロックの反対語にあたるのが「SIMフリー」です。
先ほどのロックという言葉ではなく、自由という意味のフリーという言葉がついていますね。
SIMフリーとは、SIMロックがかかっていない状態のことを指します。すなわち、利用できる通信回線に全く制限がないことです。
SIMフリーの端末であれば、どの通信回線でも制限なく利用できます。
SIMフリー端末は、主にメーカー直営のショップで購入するのが一般的です。
SIMフリー版のiPhoneを購入したいということになれば、大手キャリアの直営ショップではなく、Apple Storeで購入します。
Apple Storeで販売されているiPhoneはSIMフリーのiPhoneであり、先ほど解説したように通信キャリアの制限を受けることがありません。
SIMフリー版iPhoneのメリットは、利用できる通信回線の制限が全くないことにあります。
SIMフリー端末であれば、選択できる通信キャリアが制限されてないので、自分自身の好みの通信キャリアを自由に選択できます。
当然、ドコモ・au・ソフトバンクだけでなく、格安SIMを含めて全ての通信キャリアを利用できます。
デメリットとしては、新品を購入する場合、Apple直営のApple Storeで購入することになるので、大手キャリアで購入する場合の端末割り引きといったサービスが受けられません。
結果として、支払う端末代金の総額としては、同じ機種であればSIMフリー端末の方が負担額が大きくなってしまう傾向にあります。これがSIMフリー版iPhoneのデメリットです。
SIMフリー端末のまとめ
- 利用できる通信回線に制限がなく、どのキャリアでも通信利用可能
- 毎月の割り引きサービスがなく、端末自体が高価になる場合もある
SIMロック端末でも格安SIMが使えるものも存在
SIMロック端末は「基本的」に他社SIMが使えないように端末にロックをかけるシステムです。
ただし、これには一部例外があります。
MVNOは、ドコモあるいはau、最近ではソフトバンクより通信設備を借りて通信サービスを提供しています。
実は、購入した端末の取り扱いキャリアと通信設備を借りているキャリアが一致すれば、SIMロックがかかっている端末でも使用することが可能です。
よって、SIMロックがかかっていた端末で格安SIMを利用したいという場合には、購入キャリアとMVNOの回線元を確認しましょう。
この両者が一致すれば、SIMロック端末でも利用することができます。
※MVNOや利用する端末によっては、一部使用できない事もあるので、MVNOで公開している動作確認済み端末一覧を必ず確認しましょう。
SIMロックを解除する方法もある
2015年5月より、通信事業者間の公正競争できる環境を整え、格安SIMのより一層の発展を促し利用者の利便性拡大を図るため、総務省主導による「SIMロック解除」が義務化されました。
これにより各キャリアが定めた条件を満たせば、SIMロック解除することが可能となりました。
端末購入時は、キャリア側のSIMロックがかかっていたとしても、SIMロック解除することによりSIMフリー化することができます。
どのキャリアもSIMロック解除の条件は軒並み同じで、2015年5月以降に販売された端末が対象で、購入後180日経過した時点でSIMロック解除することが可能となっています。
SIMロック解除の詳細や方法については、後ほど詳しく解説します。
iPhoneで格安SIMを利用するメリット
大手キャリアに比べ格安SIMを使うとどのようなメリットがあるのか、以下に紹介します。
大手キャリアより通信費用が格段に安くなる

iPhoneの通信会社を格安SIMに変える一番大きなメリットは何といっても、通信料金が驚くほど安くなること。
これまで7,000円程度かかっていた毎月の通信費用が、ざっくりとした平均ですが1,000円〜2,000円程度の金額に納まってしまいます。
通信費用は、これまでの3分の1以下になる場合が多いです。
さらに、家族持ちの方は、家族全員で同じキャリアを使用している場合が多いと思います。
以下に、家族内の利用者数と毎月安くなった金額から年間累計でいくら安くなるのか、金額を簡単に算出しました。
MVNOに移行して 安くなる費用 | 利用者1人 | 利用者2人 | 利用者4人 |
3,000円/月 | 36,000円/年 | 72,000円/年 | 144,000円/年 |
4,000円/月 | 48,000円/年 | 96,000円/年 | 192,000円/年 |
5,000円/月 | 60,000円/年 | 120,000円/年 | 240,000円/年 |
毎月5,000円安くなる場合、1人で年間6万円、家族4人であれば年間24万円も安くなるということがわかります。
通信キャリアを大手キャリアから格安SIMを扱うMVNOに移行するだけ。たったこれだけのことで、固定費を大幅に削減することができるのです。
料金プランがシンプルなものが多い

ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアで取り扱われている料金プランがややこしいと感じたことはありませんか。
電話プランが○○種類あるとか、データ通信を利用するのに○○オプションが必要だとか、端末を購入すると○○割があったり、理解が難しいものが多々あります。
大手キャリアでは、料金プランが複雑化されていることにより、利用者としては、通信料金の本質がごまかされてしまっていると言っても過言ではありません。
結果、キャリア側の値段があたかも適正な価格であるかのように受け止めてしまっている人も多いのではないでしょうか。とにかく、複雑ですよね。
これに比べて、格安SIMを取り扱うMVNOの料金プランは、シンプルなものが多いのが特長。
まさに明朗会計といったところで、ユーザーとしては嬉しいポイントだと思います。
契約2年縛りがないものがほとんど
前見出しの内容と少し重複しますが、大手キャリアでは料金プランのほとんどが2年契約を前提としています。
ひとりでも家族でもキャリア側と2年契約を結べば、基本料金が半額になるものが多いです。
2年契約をする代わりに基本料が半額になるわけですが、2年に1度訪れる契約の更新月以外に契約解除した場合、1万円近い契約解除手数料が発生します。
格安SIMのいいところとして、MVNOでは2年契約を前提としたようなプランは各社とも基本的には存在しません。
つまり、使用後に他社に再び乗り換えしたいという場合でも契約解除手数料がかからないという場合が多いです。
なお補足として、番号そのままで他社へ乗り換えできるMNPを利用する場合や、音声通話タイプのSIMを利用している場合は、最低利用期間が定められていて、中には手数料が発生する場合もあります。
最低利用期間も1年設定が多く、大手キャリアのような2年単位の契約まではいかないことが多いです。
iPhoneで格安SIMを利用した場合のデメリット
通信料金が大幅に安くなるというメリットがある格安SIMですが、安くなるかわりにデメリットも多く存在します。
通話料金が高い

大手キャリアでは通話料金がかけ放題になっているプランが今ではほとんどです。
それに対して格安SIMでは、各社軒並み20円/30秒の通話料が発生します。
よって通話をし続けた場合、
- 1分間で40円
- 5分間で200円
- 10分間で400円
- 30分間で1,200円
というように、通話料設定が大変高額となっています。
また、LINE、Facebook、Skyoeなどデータ通信回線を利用した通話や、Apple製品であるiOS端末では同じくデータ通信回線を利用したFaceTImeアプリを使うのも有効な手段です。
家族間通話も通話料が発生
前項目の通話料が高いという内容に少しリンクしますが、格安SIMでは例え家族間であっても通話料が発生してしまいます。
一部MVNOでは、家族間通話を一部割引くようなプランも存在しますが、基本的に家族間通話でも通話料がかかるものと考えておいた方がよいです。
対応策としては、前項目と同じように、LINE、Facebook、Skype、FaceTimeなどデータ通信回線を利用した通話アプリを使うのが有効です。
キャリアメールが使えない
大手キャリアでは、「docomo.ne.jp」「ezweb.ne.jp」「softbank.ne.jp」というようにキャリア特有のドメインメールが使用できますが、格安SIMではこのキャリアメールが使用できません。
最近では迷惑メール対策をしているユーザーも多いので、携帯メールのみ受信でPCメールについては受信しない設定にしている場合、キャリアメールが使用できないことにより相手先にメールが届かないことが出てくるかもしれません。
キャリアが提供するサービスが使えない
キャリア特有のサービスも当然利用できなくなります。
いろいろなショップや飲食店で使える割引きクーポンや無料引換券などを配信している「auスマートパス」や「とく放題」といったサービス利用ができません。
困った時に相談できる店舗がない(少ない)
大手キャリアは全国どこにいっても、ドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップがあり、新規購入・機種変更といった手続きはもちろんのこと、料金プランの変更や各種申請まで、対面カウンターで何でも手続きしてもらうことが可能です。
これに対して、格安SIMでは店舗がほぼありません。一部のMVNOでは都市部に数店舗ほど直営店をもっている場合が多いですが、ほとんどの場合はありません。
よって、問題解決するサポート手段は、電話もしくはインターネット(チャット・メール等)を利用した方法がのみとなります。
裏を返せば、格安SIMは店舗設置しないことにより店舗運営にかかる費用も通信料金削減へ回されていると考えれば納得です。
家族割や通話定額プランが少ない
家族で移行すると割引きされるような家族割プランはほとんどありません。
中には、家族で複数回線申し込むと1回線あたり50円割引きというようなものもありますが、微々たる内容で大きな割引きは期待できません。
通話定額プランもないものがほとんどです。前述のように通話料に関しては20円/30秒という設定が多いので、長時間通話した場合は高額な通話料が発生してしまいがちです。
支払い方法がクレジットカード決済のみのところが多い

MVNOの料金の支払いは、原則的に契約者本人名義にクレジットカード決済となります。
口座振替やコンビニ払いといった支払い方法は選択できません(一部対応しているMVNOもあり)。
よって、クレジットカードを所有していない場合は利用ができないと考えた方がよいです。
セキュリティ上の関係でインターネット経由でクレジットカード情報を入力したくないという人もいると思いますが、格安SIMの申し込みではクレジットカードは必須となるので注意してください。
LINEでID検索ができない

LINEで新たに友達を増やしたい場合や相手先と友達になりたい場合には、「ID検索」と呼ばれる機能を使用します。
このID検索を利用する際には、ドコモ・au・ソフトバンクのキャリア契約情報に基づいて年齢認証を行います。
したがって、MVNOはこの契約情報取得がアプリ上でできないため年齢認証することができません。
すなわち、格安SIMではID検索機能を使用することができないのです。
年齢認証を行うのは1度だけなので、格安SIMへ移行する前に、あらかじめキャリアのSIMで年齢認証を行っておけば特に問題はありません。
大手キャリアに比べて通信速度が遅くなりやすい

格安SIMを運営するMVNOは、大手キャリアより通信設備を借りて通信サービスを提供しています。
借りている通信設備は全てというわけでなく、その一部をMVNOが利用しているわけです。
MVNO全体として通信出来る容量には限度があるので、かならずしも契約しているユーザー全ての通信をスムーズに通すことができるわけではありません。
よって、大手キャリアに比べて通信速度が遅くなりやすいという性質があります。
少しわかりにくいと思うので、高速道路の車線に例えてみます。
大手キャリアは片側3車線分の通信回線をもっています。
一方、MVNO側はこの内の1車線のみ大手キャリアより借りています。
高速道路を走行する車はユーザーが利用している通信です。
同じ交通量の車がスムーズに流れるのは、「片側3車線の大手キャリア」「片側1車線のMVNO」どちらだと思いますか!?
答えは簡単です。3車線あって道幅の広い大手キャリアの方がスムーズに車が流れます。
反対に1車線しかないMVNOでは、車が詰まってしまいがちで渋滞が発生してしまいますよね。
通信でも同じようなことが起きています。
車の台数が少ない時、すなわちMVNOユーザーが利用する全体の通信量自体が少ない時は、1車線であってもそれほど混雑することはないかもしれません。
ただし、車の台数が多くなる特定の時間帯では渋滞が発生、すなわち通信速度の低下を感じてしまいます。
通信速度が遅いとWEBページ表示の遅延や、動画ストリーミングが見れない、なかなかSNSが表示されないなど、通信を利用する上でストレスを感じてしまうことになります。
サラリーマンはお昼休み、学生もお昼安みということで、平日の12時台はお昼休みと定められている団体が多く、極端にスマホの通信使用率が高くなる時間帯です。
ほとんどのMVNOではこの時間帯は満足できる通信速度を出すことができません。
中には、昼休みでもそこそこの通信速度がでる格安SIMもありますが、ほんの一部。
特定の時間帯を避ければ、通信速度自体は大手キャリアより劣るかもしれませんが、ストレスなく使用することができます。
これより、格安SIMを選ぶ際には通信速度が重要な基準となってきます。
契約後の初期設定が必要
格安SIMを購入したあとに端末にSIMカードを挿してもすぐに使うことができません。
MVNOごとに異なる「APN設定」と呼ばれる初期設定を行う必要があります。
iOS端末では、キャリアが設定したAPN構成プロファイルと呼ばれるファイルをiOS端末にインストールすることにより設定します。
APN構成プロファイルのインストール作業はそれほど難しいものではありません。
むしろMVNO各社とも初めての人でも十分に分かりやすい手順書などを用意しているので、 それに従って設定作業を行えば簡単にできると思います。
一部機種でテザリングが使えない

PCを外出先でも使用したいという人は、ポケットWI-Fiを持たずとも、スマホを通信のアクセスポイントとして利用する「テザリング」機能が使えるので便利ですよね。
格安SIMでテザリング機能を利用する場合、一部の端末や通信回線では利用することができないので注意が必要です。
ドコモ系のMVNOでテザリングを使用したいという場合、SIMフリー端末であれば問題無くテザリングを使用できます。
ドコモで購入したSIMロックがかかっている端末にドコモ系MVNOのSIMを挿入したら通話・通信はできますが、テザリングは使用することができません。
また、au系ではMVNOでは、iPhoneではSIMフリーであってもテザリングが使えません。
端末によってそれぞれ異なるので、テザリング機能を利用したいという人は、各MVNOで公開されている「動作確認済端末一覧」をよく確認した上で、申し込みすることをオススメします。
格安SIMで利用するiPhoneの選び方
「iPhoneは人気」「皆が持っている」とは言えども、これまでAndroid端末を利用していた人、あるいはスマホ自体を持っていない人からすると、「そもそもiPhoneってどうやって選べばいいの?」と疑問に思うかもしれません。
ここでは、格安SIMで利用するためのiPhoneの選び方を簡単に解説します。
「iPhone」を選ぶ際に重要なストレージ容量
「iPhone」とは一言でいっても、いろいろな種類のiPhoneが存在します。
iPhoneシリーズとして機種が多数あるということです。
iPhoneは、機種ごとにディスプレイサイズ・処理能力・カメラ性能などさまざまな機能が異なります。
当然最新機種になればなるほど、高性能な機能が多数搭載されていますが、その分、端末費用も高くなります。
そして、それぞれの機種では、本体のストレージ容量を選ぶ必要があります。
Android端末は、本体の容量に加えてmicroSDカードを挿入して外部ストレージに保存することができますが、iPhoneはSDカードを含め全ての外部ストレージを挿入することができません。
よって、端末購入時に選ぶiPhoneのストレージ容量はあとから追加や増量することのできない非常に重要な項目となりますので、よく選んでから購入することをオススメします。
例えば、写真や動画をたくさん撮影して本体に保存しておきたいという人は、iPhoneは簡単に高画質写真や動画が撮影できてしまい、次々に保存していると本体のストレージ空き容量を大きく消費します。
数種類用意されているストレージ容量の内、安いからといって一番小さいモデルを選んでしまったばかりにすぐに本体ストレージ容量が飽和状態となってしまい、容量不足に陥るなんてこともあります。
また、ゲームをするひとやアプリを多くインストールするという人も比較的容量を多く使用するものと考えられます。
最近のスマホゲームは3Dグラフィクスを駆使したようなものもおおく、アプリ自体の容量が大きいものも多くあり、1つのゲームアプリで1GBくらい消費してしまうなんてことも。
アプリを多く利用するというユーザーも、ストレージ容量は大きい方が無難といえます。
反対に、あまり写真や動画を撮影しない人や、アプリをあまり利用しない人が、ストレージ容量の大きいiPhoneモデルを購入したとしても、利用しないまま終わってしまうので、もったいない状態になります。
当然ですが、ストレージ容量が大きいモデルを購入すると、その分、端末の本体価格も高くなります。
多く利用する場合は容量の大きいモデル、あまり利用しなければ容量の小さいモデルというように、もっとも適したストレージ容量のiPhoneを選ぶようにしましょう。
なお、現在iPhoneやAndroid端末を利用している場合は以下の方法により確認できます。
iPhoneを現在利用しているという人は、「設定アプリ>一般>ストレージとiCloudの使用状況>ストレージを管理」と進むと、現在の空き容量や各ファイルごとの使用状況が確認できます。
Android端末を利用している人は、「設定アプリ>ストレージ」を進むとストレージ容量の使用状況を確認できます。
どれくらいの容量を選択していいかわからないという人は、ぜひともストレージ使用状況を確認することをオススメします。
現在取扱いのあるiPhoneの能力をチェック

現在、Apple Storeで取扱いされているiPhoneは、以下の機種です。
- iPhone 7 Plus
- iPhone 7
- iPhone 6s Plus
- iPhone 6s
- iPhone SE
それぞれの機種の機能比較をしてみます。
機種名 | iPhone 7 Plus | iPhone 7 | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone SE |
ディスプレイ | 5.5インチ Retina HD 広色域・3D Touch 対応 |
4.7インチ Retina HD 広色域・3D Touch 対応 |
5.5インチ Retina HD 3D Touch対応 |
4.7インチ Retina HD 3D Touch 対応 |
4インチ Retina |
解像度 | 1,920×1,080 401ppi |
1,334×750 326ppi |
1,920×1,080 401ppi |
1,334×750 326ppi |
1,136×640 326ppi |
大きさ | 高さ 158.2 幅 77.9 厚さ 7.3 |
高さ 138.3 幅 67.1 厚さ 7.1 |
高さ 158.2 幅 77.9 厚さ 7.3 |
高さ 138.3 幅 67.1 厚さ 7.1 |
高さ 123.8 幅 58.6 厚さ 7.6 |
重さ | 188g | 138g | 192g | 143g | 113g |
CPU | A10 | A10 | A9 | A9 | A9 |
ストレージ | 32GB/128GB/256GB | 32GB/128GB/256GB | 32GB/128GB | 32GB/128GB | 32GB/128GB |
メインカメラ(背面) | 1,200万画素 (デュアルカメラ) |
1,200万画素 | 1,200万画素 | 1,200万画素 | 1,200万画素 |
フロントカメラ (前面) |
700万画素 | 700万画素 | 500万画素 | 500万画素 | 120万画素 |
4Kビデオ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
指紋認証 | ○ (第2世代) |
○ (第2世代) |
○ (第2世代) |
○ (第2世代) |
○ (第1世代) |
防水性能 | ○ | ○ | × | × | × |
ApplePay対応 | ○ (NFC搭載) |
○ (NFC搭載) |
△ | △ | △ |
カラー | ジェットブラック ブラック シルバー ゴールド ローズゴールド (PRODUCT)RED |
ジェットブラック ブラック シルバー ゴールド ローズゴールド (PRODUCT)RED |
スペースグレイ シルバー ゴールド ローズゴールド |
スペースグレイ シルバー ゴールド ローズゴールド |
スペースグレイ シルバー ゴールド ローズゴールド |
価格 (AppleStore・ 税別) |
32GB 85,800円/ 128GB 96,800円/ 256GB 107,800円 |
32GB 72,800円/ 128GB 83,800円/ 256GB 94,800円 |
32GB 72,800円/ 128GB 83,800円 |
32GB 61,800円/ 128GB 72,800円 |
32GB 44,800円/ 128GB 55,800円 |
現在iPhoneシリーズの中で一番性能に優れているの機種は、iPhone 7シリーズ。
手の平サイズの4.7インチモデルである「iPhone 7」、大画面モデルとなる5.5インチの「iPhone 7 Plus」の2モデル展開です。
中でも画面の大きいiPhone 7 Plusは、広角カメラと望遠カメラのデュアルカメラを搭載し、一眼レフのようなポートレート写真が撮れたり、光学2倍ズームができたりとカメラ性能が非常に長けています。
同じくiPhone 7シリーズは広色域対応のRetina HDディスプレイが採用され、画面表示がとても豊かで美しいです。
画面は毎日みるものですからやはりキレイな方が良いですよね。
さらに、NFCも搭載しているのでApple Payにも完全対応。
クレジットカードや交通系ICカードであるSuicaを登録して、iPhone1台でショッピングや交通費の決済をタッチしてできます。
またiPhone 7シリーズは防水・防塵性能もあるので、アウトドアシーンといった屋外利用する際にも大活躍してくれます。
これだけのハイスペック機能を多く搭載しているので、端末費用も当然高くなります。
一番ストレージ容量の多い256GBモデルだと、iPhone 7 Plusで107,800円とかなり高価です。
少し性能を落とした1つ前のモデルとなるiPhone 6sや、iPhone 6s Plusだともう少し価格が下がります。
iPhone 7 シリーズほどハイスペックな機能がいらないという人は6sシリーズでも良いかもしれません。
6sシリーズは、1つ前のiPhoneモデルとはいえども、なかなかのスペックです。
ディスプレイは、3D Touch対応のRetina HDディスプレイ、背面のメインカメラも1,200万画素あり、高画質な写真や動画が撮影できます。
キレイな写真を撮りたいといった機能性を求めながらも、少しでも安い機種を選びたいという人は、バランス型のiPhone 6sシリーズは良いと思います。
iPhone SEは、iPhone シリーズの中で唯一の4インチモデル。そして、価格が一番安いというのは最大の特徴。
iPhone SEは、手の平にスッポリ収まるサイズで非常にコンパクトです。
デザインもiPhone 5sより継承した角張っているシャープで独特なデザインが採用され、とてもスタイリッシュ。
背面カメラも1,200万画素のカメラを搭載するなど、機能面においても侮れません。
iPhoneらしさ溢れるデザインや機能性をもちながら、一番容量の小さいモデルである32GBモデルは、44,800円とかなり安いです。
格安SIMで利用するiPhoneを入手する方法

これからiPhoneを新規購入する場合
まだ手元にiPhoneを所持しておらず、これから格安SIMで利用するiPhoneを探す、購入するという人も多いでしょう。
格安SIMで利用するiPhoneをこれから新規購入する場合、以下の3つの方法があります。
格安SIMを提供するMVNOのセット端末でiPhoneを購入
格安SIMを提供するMVNO各社では、MVNOのセット端末を取扱いしています。
主にAndroid端末のSIMフリー端末である場合がほとんどですが、一部のMVNOではiPhoneを取り扱っています。
全体的な傾向としては、最新シリーズとなるiPhone 7シリーズではなく、手頃に入手できるモデルであるiPhone SEの取扱いがほとんどです。
また、MVNOによっては、期間限定でいiPhone 6やiPhone 6sシリーズなどを販売する場合もあります。
例えば、au系MVNOのUQ mobile、ソフトバンク回線のワイモバイルなどで、セット端末としてiPhone SEの取扱いがあります。
これら2社でのiPhone SE 32GBモデルの発売価格を、Apple Storeでの発売価格と比較してみます。
iPhone SE 32GBの料金比較
UQ mobile | ワイモバイル | Apple Store | |
端末総額 | 50,500円 | 60,500円 | 44,800円 |
24ヶ月割引総額 | ー26,400円 | ー24,000円 | ー |
実質負担額 | 24,100円 | 24,500円 | 44,800円 |
(いずれも税別)
実質負担額をみるとApple Storeでの発売価格と大きく差が開いていることがわかると思います。約2万円くらいの差があります。
このように、MVNOのセット端末として購入する場合は、毎月の割り引きを受けることができるので、端末の実質負担額が安くなるというメリットがあります。
今回のApple Storeでの発売額と比較すると、およそ半額の値段で入手できるということになります。
また細かい点では、キャリアで端末購入となると、金利手数料なして分割払いを選択できるのもメリット。
初期にかかる費用を抑えることができます。
金額面では大変嬉しい内容ですが、24ヶ月間に渡る割り引きは2年間の契約を前提としてるため、契約を途中で解約するとなった場合は高額な解約手数料が発生してしまうというデメリットもあります。
そして、もうひとつ。キャリアによる販売となるので、iPhone SE自体にSIMロックがかけられています。
例えば、UQ mobileで購入したiPhoneであれば、UQ mobile以外のSIMカードを挿しても通信利用することができません。
SIMロックがかかることにより、利用できる通信キャリアが制限されてしまいます。
よく検討した上で、長期的に契約しても良いということであれば、最終的な端末の負担金額は安くなるので、これらのMVNOのセット端末としてiPhone SEを購入しても良いと思います。
SIMフリー端末をApple Storeで購入
前項目でも少し触れていますが、SIMフリー版のiPhoneをApple Storeで購入すると、SIMロックがかかっていないので、通信キャリアの制限無く自由に選ぶことができます。
つまり、格安SIMを提供するキャリアや大手キャリアを含め、どの通信会社のSIMカードも縛り無く自在に利用することができるのです。
そのかわり、キャリアによる毎月の割り引きサービスは当然ないので、端末代金はそのままかかります。
また、一括払いの場合は問題ないですが、分割払いを選択したい場合、Apple Storeで金利手数料0%のキャンペーンを行っていない限り、分割払いを選択すると金利手数料を上乗せして払わなければなりません。
さらにiPhone端末代金が膨れあがってしまう可能性があります。
iPhoneの白ロム中古端末を購入
白ロムとは、新品ではなくSIMカードが入っていない中古品です。
SIMフリーのiPhoneから、ドコモ・au・ソフトバンクのSIMロックがかかったものまで、いろいろな白ロムが存在します。
また、中古品なので、傷の少ない状態の良いモノから、多少傷のあるものまで幅広く種類があります。
もちろん中古品の状態によって、価格が異なります。
ネット上には、白ロムを扱った専門のサイトも多くあります。新品のものはそれなりに値段がしますが、多少傷の入っているような使用感のある端末だと、値段も安く入手することができます。
傷が入っている中古品でも気にならないというひとは、白ロムの中古品を購入すると、かなり費用を抑えることができます。
すでにiPhoneを持っている場合

iPhoneの端末をすでに利用してるというひとは、現在の使っている端末が格安SIMで利用できるかどうかということが重要になります。
Apple Storeで購入したiPhoneの場合
Apple Storeで購入したiPhoneの場合、現在ドコモ・au・ソフトバンクを利用していたとしても、SIMフリーのiPhoneです。
よって、どの通信キャリアでも制限なく使用することができます。
格安SIM各社は、大手キャリアから通信回線を借りて通信サービスを提供していますが、SIMフリー版のiPhoneは利用できる通信回線に制限がないので、利用したいキャリアを自由に選べます。
格安SIMを利用したいとなった場合、SIMフリー版のiPhoneであれば一番条件が良いといえるでしょう。
ドコモショップで購入したiPhoneの場合
ドコモショップで購入したiPhoneの場合、ドコモのSIMロックがかかっています。
よって、ドコモの通信回線以外では、利用することができません。
ただし、格安SIMを提供するMVNOは、そのほとんどがドコモ回線を利用しています。
よって、iPhone自体にSIMロックがかかっていたとしても、ドコモ回線を利用した格安SIMであれば、そのままSIMカードを差し替えるだけでSIMロックがかかったドコモ版iPhoneでも利用できる場合が多いです。
SIMロックだからといって、格安SIMが使えないというわけではなく、ドコモ版iPhoneであれば、かなり多くの格安SIMを利用できます。
キャリアによっては、SIMロックのiPhoneを利用できない場合もあるので、必ずMVNO各社が公開している動作確認済み端末一覧を確認してください。
特に2015年5月以降に発売されたiPhone 6s以降の新しい機種であれば、無料でSIMロック解除することもできます。
今後の利用方法や選択肢を広げておくためにも、SIMロック解除してSIMフリー化しておくと無難です。
SIMロック解除してSIMフリー化する方法については、後ほど詳しく解説します。
auで購入したiPhoneの場合
auショップで購入したiPhoneの場合、auのSIMロックがかかっています。
よって、auの通信回線以外では、利用することができません。
格安SIMを提供するMVNOは、そのほとんどがドコモ回線を利用しています。
しかし、UQ mobile、mineo(Aプラン)、IIJmio(タイプD)などの一部MVNOではau回線を利用しているものがあります。
au回線を利用しているMVNOであれば、iPhone自体にauのSIMロックがかかっていたとしても、そのままSIMカードを差し替えるだけで利用できる場合が多いです。
SIMロックだからといって、格安SIMが使えないというわけではなく、au版iPhoneでauの通信回線を使った格安SIMであれば利用できます。
ただし、キャリアによっては、au回線を利用していたとしても、auのSIMロックがかかったiPhoneを利用できない場合もあります。
必ずMVNO各社が公開している動作確認済み端末一覧を確認してください。
余裕がある場合で条件に合致するようであれば、SIMロック解除しておくことをオススメします。
特に2015年5月以降に発売されたiPhone 6s以降の新しい機種であれば、無料でSIMロック解除することもできます。
ドコモ版同様に、今後の利用方法や選択肢を広げておくためにも、SIMロック解除してSIMフリー化しておくと無難です。
SIMロック解除してSIMフリー化する方法については、後ほど詳しく解説します。
ソフトバンクで購入したiPhoneの場合
ソフトバンクショップで購入したiPhoneの場合、ソフトバンクのSIMロックがかかっています。
よって、ソフトバンクの通信回線以外では、利用することができません。
格安SIMを提供するMVNOは、そのほとんどがドコモ回線を利用しています。
一部、au回線を利用しているものもありますが、ソフトバンク回線を利用している格安SIMはほんの一握り。
U-mobile Sやワイモバイルなどです。
ソフトバンク回線を利用しているMVNOであれば、iPhone自体にauのSIMロックがかかっていたとしても、そのままSIMカードを差し替えるだけで利用できる場合もありますが、ワイモバイルの場合は少し特殊です。
ワイモバイルではソフトバンク回線利用ですが、ソフトバンク版iPhoneにはSIMロック解除が必要としています。
同じソフトバンク回線だからといって、そのままでは利用できません。
ソフトバンク版のiPhoneであれば、格安SIMで利用したいとなると基本的にはSIMロック解除することがほぼ必須条件になると思います。
SIMロック解除することにより、好きなキャリアの格安SIMを利用できます。
SIMロック解除してSIMフリー化する方法については、後ほど詳しく解説します。
SIMロックを解除してSIMフリー化する方法

キャリアで購入したiPhone端末にかかっているSIMロックを解除する方法は、メジャーな方法からマイナーなものまで、いくつか存在しますが、一番確実で簡単なSIMロック解除の方法は、それぞれの通信キャリアでSIMロックを解除してもらう方法です。
では、通信キャリアごとにSIMロック解除の方法を解説します。
ドコモ版iPhoneのSIMロック解除方法
ドコモで購入したドコモ版iPhoneのSIMロック解除方法です。
ドコモ版iPhoneのSIMロックの解除については、端末が発売された時期によりその方法がことなります。
1つは2015年5月以降に販売された端末の場合、もう1つは、2011年4月から2015年4月に発売された端末の場合です。
2015年5月以降に販売された端末の場合
2015年5月以降に販売された【iPhone 7 Plus,iPhone 7,iPhone 6s Plus,iPhone 6s,iPhone SE】のSIMロック解除条件は以下のとおりです。
- ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていないこと
- 利用料金の支払い実績が確認できること
- 契約者本人の購入履歴がある機種であること
- 購入日から100日経過した機種であること
- すでにドコモ解約済みの場合は解約日から100日経過していないこと
一番重要なポイントとしては購入日から「100日経過」という点です。
以前は180日という経過日数の設定でしたが、最近になりさらにSIMロック解除の規制が緩和され、100日まで短縮。さらに、100日以内でも以下の場合はSIMロック解除ができるようになりました。
- 当該回線で過去にSIMロック解除を行っていて、その受付から100日経過した場合
- 一括払いで購入または分割払いで購入し、分割支払い金額の精算をした場合
つまり、端末の残債金が一切無いという場合は、100日以内であってもSIMロック解除することが可能ということになります。
ドコモのSIMロック解除は、以下の3つの方法で行うことができます。
方法 | 手数料 | |
パソコン | My docomoの「ドコモオンライン手続き」にて手続き | 無料 |
電話 | 151 (受付時間:午前9時~午後8時) |
3,000円 |
ドコモショップ | 全国各地のドコモショップ | 3,000円 (営業時間は店舗ごとに異なる) |
一番オススメな方法はWEB上のMy docomoから行う方法です。
手数料もかからない上に、24時間受付しています。店舗にわざわざ出向く必要もないので、手間がかかりません。
よくわからない部分があり心配な方は、電話やドコモショップで直接SIMロック解除してもらうこともできますが、手数料として3,000円が発生するので注意が必要です。
2011年4月から2015年4月に販売された端末の場合
2011年4月から2015年4月に販売された【iPhone 5s,iPhone 5c,iPhone 6,iPhone 6 Plus】もSIMロック解除できます。
なお、ネットワーク利用制限がかかっている端末は、解除できませんのでご注意を。
この指定期間の販売端末の場合、SIMロック解除の手続き自体はドコモショップのみの受付で、手数料として3,000円が発生します。
au版iPhoneのSIMロック解除方法
auで購入したau版iPhoneのSIMロック解除方法です。
au版iPhoneのSIMロック解除条件は以下の全てを満たす必要があります。
- 2015年5月以降に新たにauで発売されたSIMロック解除機能対応のスマートフォン等であること
- 機種購入日から181日目以降であること
- ネットワーク利用制限中でないこと
2015年5月以降発売の端末となるので、実質SIMロック解除できるのは、【iPhone 7 Plus,iPhone 7,iPhone 6s Plus,iPhone 6s,iPhone SE】の5機種です。
また、購入日から「181日目以降」という点に注意しましょう。
ドコモの場合は100日という経過日数の設定ですが、auでは旧ルールの180日ルールが採用されていて、180日以内の解除にも対応していません。
ドコモよりはSIMロック解除の条件が少し厳しいですが、上記条件を満たしている機種に関しては、SIMロック解除することが可能です。
auのSIMロック解除は、以下の方法で行うことができます。
方法 | 手数料 | |
パソコン | My auで手続き | 無料 |
電話 | × | × |
auショップ | 全国各地のauショップ (営業時間は店舗ごとに異なる) |
3,000円 |
一番オススメな方法はWEB上のMy auから行う方法です。
この方法をSIMロック解除を手続きすれば、手数料が発生しません。
店舗にわざわざ出向く必要もないので、手間がかかりません。
よくわからない部分があり心配な方は、auショップで直接SIMロック解除してもらうこともできますが、手数料として3,000円が発生するので注意が必要です。
ソフトバンク版iPhoneのSIMロック解除方法
ソフトバンクで購入したiPhoneのSIMロック解除方法です。
ソフトバンク版iPhoneのSIMロック解除条件は以下の全てを満たす必要があります。
- 2015年5月以降に発売された機種は、購入日より181日目以降に可能
- 2015年4月迄に発売された機種は購入日よりSIMロック解除可能
- 解約済み製品のSIMロック解除手続きは解約後90日以内であれば可能
- ネットワーク利用制限中でないこと
【iPhone 7 Plus,iPhone 7,iPhone 6s Plus,iPhone 6s,iPhone SE】の5機種については、購入日より181日以上経過していればSIMロック解除できます。
それ以前にソフトバンクより発売されたiPhoneについては、購入日よりSIMロック解除できます。
ただし、解約済み製品の手続きは解約後90日以内のみ可能なので、現在回線契約をしていないような随分前に解約したiPhone端末のSIMロック解除をしたい場合は注意してください。
2015年5月以降に発売されたソフトバンク端末のSIMロック解除は、以下の方法で行うことができます。
方法 | 手数料 | |
パソコン | My SoftBankで手続き | 無料 |
電話 | × | × |
ソフトバンクショップ | 全国各地のソフトバンクショップ (営業時間は店舗ごとに異なる) |
3,000円 |
一番オススメな方法はWEB上のMy SoftBankから行う方法です。
この方法をSIMロック解除を手続きすれば、手数料が発生しません。店舗にわざわざ出向く必要もないので、手間がかかりません。
よくわからない部分があり心配な方は、SoftBankショップで直接SIMロック解除してもらうこともできますが、手数料として3,000円が発生するので注意が必要です。
また、2015年4月までに販売された端末については、ソフトバンクショップでのみ受付となっています。その際にかかるSIMロック解除手数料は3,000円です。
その他のSIMロック解除方法
前項目で紹介したSIMロック解除の方法は、iPhone端末を購入したそれぞれのキャリアで直接解除してもらう方法です。
対象端末であれば、この方法が一番確実で安心な方法。
ドコモ・au・ソフトバンクともに、WEB上での手続きを行えば、手数料かかることなく対象端末のSIMロック解除ができるので、オススメです。
中でも有名な方法がファクトリーアンロックとよばれる方法です。
世界中にあるiPhoneは、Apple社のサーバーでiPhone個別ごとに付与されているIMEIで管理されています。
SIMロックをかけるべき端末は、このIMEIで管理されているのですが、ファクトリーアンロックは、このIMEIを上流側で書き換えることにより、端末を管理するサーバー上でSIMロック解除してしまうという方法です。
何だかすごい方法のように聞こえますが、Apple社の管理しているサーバー情報を更新する方法なので、サーバーにアクセスできる特定の業者からしか操作できません。
また、公式というよりはどちらかというと際どい方法なので、SIMロック解除の申請をしてからかなりの日数を要します。場合によっては数ヶ月かかる場合もあるようです。
さらに、申請をしたところで最終的にSIMロック解除できなかったというケースも希にあるようです。
ファクトリーアンロックのデメリットはまだあります。
SIMロック解除の申請料金が非常に高いということです。1件あたり数万円するのは当たり前です。
それに加えて、先ほど書いたように最終的に解除できなかったなんて場合もあるので、リスクもあります。
このようなことを考慮すると、やはり端末を購入したキャリアでSIMロック解除してもらう方法が一番です。
リスクもないですし、対象端末であれば確実にSIMロック解除できます。最悪、ショップなど窓口対応してもらっても3,000円の手数料で済みます。
SIMロック解除したい場合は、まずは、キャリアでできるものなのか、よく確認しましょう。
iPhoneで格安SIMを利用するのに必要な設定方法
オススメの格安SIMを紹介する前に、格安SIMを契約して入手したあとに必要な端末での設定方法について簡単に流れを解説します。
格安SIMのSIMカードをの挿入
手元にiPhone・SIMカード・ピンの3点を準備します。
また設定を行う時には、Wi-Fiでの通信環境が必須です。

まずは、iPhoneのSIMカードスロットをピンを使って取り出します。

SIMカードスロットに、契約した格安SIMのSIMカードをセットします。
すでに別のキャリアのSIMカードが入っている場合は入れ替えます。

セットするときは、SIMカードの4隅のうち、1角だけ斜めに欠けている形状をしているので、その1角を目印にして、カードスロットに載せるようにセットします。
再びSIMカードスロットを本体にきっちりと戻します。

これでSIMカードの挿入作業は完了です。
APN設定
続いて、本体内部の通信するための設定を行います。
具体的にはAPN構成プロファイルと呼ばれる接続の初期設定ファイルをiPhoneの端末内にインストールする作業になります。
iOS端末の場合、APN構成プロファイルは1つのファイルしか端末にインストールすることができません。
よって、現状でiPhoneの中に、旧キャリアの通信網に接続するためのAPN構成プロファイルがインストールされている場合は、まずこれを削除する必要があります。
まず最初に、「設定アプリ>一般>プロファイル」と進みます。
構成プロファイルの一覧に表示されている旧キャリアの構成プロファイルをタップして、「プロファイルを削除」を選択し削除します。

削除して何もインストールされていない状態になったら、新しいキャリアのAPN構成プロファイルをインストールします。
ここでは、LINEモバイルを例に、APN構成プロファイルのインストールを行ってみます。
まずは、LINEモバイルのAPN構成プロファイルがダウンロードできる公式ページへアクセスします。

ダウンロードURLをタップして、LINEモバイルのAPN構成プロファイルをダウンロードし、そのままiPhoneへインストールします。

インストールが完了すると、アンテナピクトが表示され格安SIMが利用する電波を受信できるようになり、回線が開通します。
これで、データ通信や音声通話が利用できるようになります。
まとめ
iPhoneで格安SIMを利用すると、便利なiPhoneの機能そのままに、毎月の通信料金をグッと安く抑えることができます。
特に今iPhoneを利用しているユーザーであれば、そのままもしくはSIMロック解除することにより、SIMカードを差し替えるだけで通信キャリアを乗り換えることもできます。
また、iPhoneをまだ持っていないひとでも、SIMフリー版iPhoneを購入したり、格安SIMで扱われているセット端末のiPhoneを購入することにより、格安SIMでのiPhone利用ができます。
今後機種を乗り換えるという人は、新機種への買い換えを機にSIMフリー版iPhoneを購入して、格安SIMへ乗り換えるという手段もよいかもしれません。
iPhoneを持っている・持っていない、今契約しているキャリアとの契約が終わる・まだまだ、といった個々の状況に応じて最適な判断をすると良いでしょう。
特に、大手キャリアと数年契約している場合は、解約時やMNP移行時に違約金がかかってしまう場合がほとんどですが、格安SIMにのりかえるとかなり大きな金額が節約できるので、違約金がかかったとしても数ヶ月程度で元が取れてしまう場合がほとんどです。
よって「格安SIMへ乗り換えたいと思った時が、乗り換えるタイミング」だと思うので、迷わずにiPhoneで利用できるお気に入りの格安SIMをぜひ探してみてください!
以下の記事では、iPhoneの最新モデルである「iPhone X」「iPhone 8」について解説しています。

